森雄介
森雄介
世界の舞台で全盛期を導いた日本の3クッションが、再び韓国のプロビリヤードリーグ(PBA)で復活した。2週間前に界文子(さかい あやこ)が個人戦で優勝し、11日には森雄介(もり ゆうすけ)が個人戦4回戦で劇的な逆転勝ちし、突風を巻き起こしながら決勝戦に進出して優勝が予想されたが、スペインの強者David MARTINEZとの決勝で勝利目前まで行ったが、準優勝に終わった。

 森は惜しくもファイナルセットで通算4回優勝のMARTINEZの熟練した技と試合運びに押されて1点も獲得できず、フルセット接戦の末、3-4で惜しい敗北を喫した。

 森は決勝直後の記者会見で、「最後に勝てると思って緊張しすぎた。とても残念だし、もったいない。勝ちたい気持ちが大きくなって、自ら良いプレーを見せられなかった」と目の前にある優勝カップを逃した感想を語った。

 また森は「運が良かった。前回の大会も頑張ったが、今回は調子が良かったし運が良かった」と謙遜。「あきらめたい瞬間があったが、私を応援してくれた人のために続けようと思った。今回、決勝に進んで自信を感じた。ビリヤード人生はこれからだ。もっと頑張りたい」と伝えた。

 韓国で一人で過ごすことについて森は「みんなが親切にしてくれるので不便ではない。また、韓国は世界のビリヤード大国の一つだ。自分の技を向上させたい気持ちで頑張っている」と流ちょうな韓国語で答えた。

 女子LPBAツアーでは、3クッションのレジェンドである肥田緒里恵(ひだ おりえ)、東内那津未(ひがしうち なつみ)に続き、今回は界文子がチャンピオンになった。この試合でも肥田と東内が試合終了まで一緒に声援を送ったが残念な結果となった。

 韓国のビリヤードの専門家の多くは、今回の森の活躍が「日本3クッション復活の信号弾になりうる」と評価している。
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