李代表はこの日の午後6時11分ごろ、2回目の取り調べを終えた後、スウォン(水原)地方検察庁前で「形式的な質問をするために2回も召還して尋問するのは到底納得できない。やはり、証拠は1つも提示できなかった」と述べた。
李代表は「事実でない証拠というものはあり得ない。だから、意味のない文書を確認したり、こういうことに貴重な時間を使ってしまった。いくら検察が支配する国になったとしても、銃刀で人を拷問して事件を捏造(ねつぞう)していたのを、特捜部の検事を動員して事件を捏造することに変わっただけではないか」と批判した。
李代表は「第三者賄賂容疑をどのように釈明したのか」との取材陣の質問には「何の関係もない疑惑を絡めようとするから、うまくいかないようだ」と答えた。
水原地検刑事6部はこの日、約1時間50分後の午後3時28分ごろ、李代表の2回目の被疑者尋問を終えた。断食13日目の李代表の健康状態を考慮し、質問を大幅に減らしたという。李代表は2時間40分ほど調書を閲覧し、この日の調書には署名捺印したという。
2回目の取り調べで検察は李代表にキョンギド(京畿道)知事の訪朝費300万ドル(約2億2590万円)代納疑惑を追及した。これに関し、李代表は「9日に提出した書面供述書で答えに代える」と述べ、訪朝推進についても「知らないことであり、イ・ファヨン(李華泳)がすべてしたことだ」と容疑を否認したという。
これに先立ち、李代表は9日に行われた1回目の取り調べでは休息時間を含めて8時間ほど取り調べを受けていたが、健康上の理由で中断を要請した。その後、2時間40分ほどにわたり調書を閲覧しては「供述の趣旨がまともに反映されなかった」として署名捺印を拒否し、帰宅した。
サンバンウル対北朝鮮送金疑惑は、キム・ソンテサンバンウルグループ元会長が2019年、イ・ファヨンキョンギド(京畿道)ピョンファ(平和)副知事の要請で京畿道が出すべきだった北朝鮮スマートファーム造成支援事業費500万ドル(約3億7650万円)をはじめ、当時北朝鮮側が要求した京畿道知事の訪朝費用300万ドルなど、計800万ドル(約6億240万円)を北朝鮮に送ったという内容だ。
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