13日、仁川地方裁判所によると、先月11日、殺人とストーカー犯罪処罰法違反などの疑いで拘束起訴された30代の男Aは、この1ヵ月間に5回にわたって裁判所に反省文を提出した。起訴されて2週間後の先月25日、初めて反省文を出した後、3~4日間隔で提出したのだ。
被疑者が反省文を書くことを法曹界では量刑を減らすための小細工と見るのが一般的だ。
先月17日午前5時54分ごろ、Aは仁川市南東区論硯洞のあるマンションの廊下で、元交際相手である30代女性イ氏を凶器で刺して殺害した疑いで裁判に付された。Aは犯行を止めようとしたイ氏の母親にも凶器を振り回し、両手に大怪我をさせた疑いも持たれている。Aは犯行直後、自害を試みて病院で治療を受けたが、命に別状はないという。
先立ってAは6月、イ氏に対するストーカー疑惑で警察に現行犯逮捕され、7月には裁判所の2・3号暫定措置(接近禁止・通信制限)命令を受けたことが把握された。
Aは2021年、運動同好会でイ氏に初めて会って知り合った後、同じ職場で働きながら付き合っていたところ執着が激しくなり、別れを告げられると犯行に及んだことが分かった。
警察は刑法上、殺人罪より量刑が重い特定犯罪加重処罰法上の報復殺人罪をAに適用するか検討したが、要件を満たしていないと判断し、殺人容疑を維持した。
イ氏の従姉だと明らかにした遺族B氏は8日、オンラインコミュニティに「ストーカーに苦しめられ私の妹が死にました」という題名の文と共にカカオトーク対話内容と事件当時の状況などを載せ、ストーカー被害者のための実質的な対策作りを促した。
B氏は、イ氏が殺害された当時の状況についても詳しく説明した。彼女は「妹が亡くなった後に知ったのは、警察が訪ねてきた7月13日から17日まで加害者が接近禁止命令を破って家の前でウンチョンを待っていたという事実だった」として「そのように7月17日午前6時頃、会社に出勤しようとしたウンチョンは、アパートのエレベーターの前で加害者に刺されて死んだ」と伝えた。
続けて「助けてというウンチョンの声を聞いてすぐに飛び出した母親は、加害者を止めようとして刃物に刺され、家から出てきた孫娘を守っている間にウンチョンが刃物で刺された」と説明した。
加害者はイ氏が倒れると、自分も横になってお腹を刺して並んで横になったことが分かった。
B氏は「数回警察に通報したが、今、9月の初裁判を控えて報復殺人ではないという話を聞いた。ストーカー申告によって怒って殺したという動機が把握されていないためだという。1ヵ月が過ぎても加害者を刺激しないようにと連絡さえしなかった妹だ。じゃあ一体どんな理由で加害者は私の妹を殺したのか」と訴えた。
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