韓国の首都圏最大の休養地であるカピョン(加平)郡は、多様な生態資源と山岳・水上レジャーを連携させた新しい観光戦略事業を推進する。

キョンギド(京畿道)加平郡によると、韓国観光公社が過去3年間の観光・旅行のトレンドに関するビッグデータを分析した結果、ローカル、アウトドア・レジャー、農村、エコ、滞在型、趣味の6項目の旅行キーワードが抽出された。

キーワードの中でアウトドア・レジャーや趣味旅行は観光客が余暇活動および旅行の価値を重視する傾向が増し、これについての旅行に対する需要増加につながるとみられている。

このため加平郡では、2024年に竣工予定のチャラ島を観光特区に指定するとともに、チャラ島一帯の自然生態を観光化する事業をはじめ、プッカンガン(北漢江)の千年航路事業や、2026年に竣工するウナクサン(雲岳山)観光レジャー地帯の造成を段階的に推進している。

さらに加平郡は、北漢江の千年航路を運行する遊覧船の船着場のひとつであるチャラ島コッソムナル船着場(仮称)を設置し、加平のランドマークにする計画だ。

これとともに、加平の朝鮮戦争当時の戦闘現場と安保・報勲施設を複合した「米英連邦観光安保公園」の造成を推し進める。

加平郡はこのような観光コンテンツに「青春」のキーワードを加え、「いつも春、青春チョンピョン(清平)」プロジェクトを準備中だ。

この他にもホミョンサン(虎鳴山)のカフェストリート造成事業や、清平駅の活性化計画も推進する。

また、チャラ島ジャズフェスティバルを中心とした音楽事業も実施し、音楽都市のイメージを先取りする戦略だ。

さらに、人口減少地域である加平では、「機会発展特区」の指定が可能になったことから、これを通じた優秀な企業の誘致により雇用の創出と地域経済の活性化を図る方針だ。

加平郡の関係者は「自然を経済で花咲かせる都市加平の計画の実現のためには、煙突のない産業である観光産業を戦略的に推進することが重要」と語り、「3時間以上滞在する観光客の誘致を実質的な目標として掲げ、事業を推進していく」と述べた。
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