国防部のホ・テグン国防政策室長(右)と米国防総省のマーシャル副次官補代行(国防部提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
国防部のホ・テグン国防政策室長(右)と米国防総省のマーシャル副次官補代行(国防部提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】韓国と米国は19日、ソウルで第23回統合国防対話(KIDD)を開き、北朝鮮の核・ミサイル挑発など安全保障の懸案について協議した。この席で双方は韓米のオーダーメード型抑止戦略(TDS)を改定することで合意し、北朝鮮が核を使用すれば、金正恩(キム・ジョンウン)政権は終末を迎えることになると警告した。

 韓国側から国防部のホ・テグン国防政策室長が、米国側から国防総省のマーシャル副次官補代行(東アジア担当)が首席代表として出席した。

 会議後に韓米が発表した共同報道文と国防部の説明によると、双方は北朝鮮が核を使用した場合、軍事的にどのように対応するかをシナリオに反映させ、年内にTDSを改定することを確認。この過程で進展があったと評価した。

 TDSは北朝鮮の核や大量破壊兵器の脅威を抑止するための韓米国防相間の戦略文書で、2013年に初めて作成された。今年1月に開かれた韓米国防相会談で、今年下半期の定例安保協議(SCM)前にTDSの改定が終わるよう作業を進めることで合意した。

 国防部関係者は「2013年以降、安保環境が変わり、北の核や大量破壊兵器の脅威が高まり、韓米同盟の能力も発展した」とし「韓米が相互同意の下で年内にTDS改定を目標にしている。かなりの進展があり、完成段階にある」と説明した。

 また両国はKIDDの下に置いた安保政策構想(SPI)会議で「北朝鮮の完全な非核化」という共通の目標を再確認し、韓国を防衛し、朝鮮半島における紛争を抑止するための合同防衛体制と能力を強化することを申し合わせた。

 4月の第22回KIDDでは「朝鮮半島の完全な非核化」とされていたが、今回から文言が変わった。国防部関係者によると、米国で先月開かれた韓米日首脳会議で言及された「北朝鮮の非核化」という表現を反映したものであり、北朝鮮の核脅威を考慮した表現という。

 また先月31日に終了した韓米合同軍事演習「乙支フリーダムシールド(UFS、自由の盾)」について、同盟の危機管理と全面戦の遂行能力を画期的に強化したと評価。合同訓練をさらに強化していくことを確認した。

 特に米国は「核兵器、従来型兵器、ミサイル防衛能力および進展した非核能力を含むすべての能力を運用して韓国を防衛するという確固たる公約を改めて確認する」とし「米国と同盟国に対する北朝鮮のいかなる核攻撃も金正恩政権の終末につながるだろう」と強調した。

 また「ミサイル対応政策協議体(CMWG)」を土台とし、北朝鮮のミサイルに対応するための共同研究に着手することで合意した。

 一方、今回の会議は北朝鮮の金正恩国務委員長(朝鮮労働党総書記)が13日、ロシアでプーチン大統領と首脳会談を行った直後に開かれた。国防部関係者は、北朝鮮とロシアの軍事・外交的密着について意見交換があったかについて、「関連事案について意見の交換が明確にあったが、会議内容については説明が制限される」と述べるにとどめた。

 韓米は今回の会議の成果を11月にソウルで開かれるSCMで具体化する予定だ。


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