大学入試問題を予備校に売った教師、最高5億ウォン受領=韓国
大学入試問題を予備校に売った教師、最高5億ウォン受領=韓国
韓国の大学入試である大学修学能力試験(修能)と模擬評価の出題に関与した教師24人が、私立予備校21校に問題を売却していたことが19日、教育省から明らかになった。教師の中には、問題を売却した見返りとして5億ウォン(約5500万円)近くを受け取っていた者もいた。教育省は、このうち4人を業務妨害容疑で告訴し、残りの22人(2人は重複)については捜査を要請する方針だ。

 教育省は8月、私立予備校との営利行為に関与した現職教師に自主申告を呼びかけた。その結果、322人が申告したという。この中から、2017年度以降に修能や模擬評価の出題委員を調べたところ、24人が私立予備校に問題を売却していたことが判明した。

 教育省は、私立予備校に問題を売却した後も、その事実を隠して出題委員として活動した4人を告訴することにした。出題委員は、過去3年間に商業用受験書などの執筆に関与していないことを誓約しなければならないが、この4人は虚偽の誓約書を提出したという。このうち3人は修能と模擬評価の両方で、1人は模擬評価だけで出題委員を務めていた。

 一方、出題委員を務めた後に私立予備校に問題を売却した22人は、請託禁止法違反や秘密維持義務違反の疑いで捜査要請される見通しだ。修能の出題委員は、出題期間中に知り得た情報を秘密にする義務がある。このうち2人は告訴と捜査要請の対象となった。

 教育省関係者は「24人の中で5億ウォン近く受け取った者もいる。1億ウォン以上受け取った者も多かった。5、6回も出題委員を務めて金品を受け取った者もいた」と説明した。

 教育省は、問題を買った私立予備校21校も同様の容疑で捜査要請する方針だ。有名入試会社も含まれているという。

 教育省は2024年度修能の出題委員選定時に、私立予備校に問題を売却した経歴がある教師を排除することにした。また、今後の出題委員の選定や管理に関する制度改善案を年内に策定する予定だ。
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