金融業界によると、KBクンミン(国民)、シンハン(新韓)、ハナ、ウリィの4大都市銀行の円預金残高の合計は、4月末時点の5788億円から今月18日時点で9866億円へと70%増加した。今月に入って327億2600万円増えた。約半月で8月の1ヵ月分の増加額(158億9300万円)の2倍に増えたことになる。
4大銀行全体の円預金残高は4月に5787億6400万円、5月に6978億6000万円、6月に8818億8600万円、7月に9379億9500万円、8月に9538億8800万円と着実に増え続け、9月18日現在で9866億1400万円に達し、1兆円を目前にしている。
現在円買いブームが起きているのは、投資家たちが円が安いと感じているためだ。実際に、この10年間の円相場は平均で1038.2ウォンだった。一般的には円/ウォン為替レートは「100円=1000ウォン」という認識だった。しかし円/ウォン為替レートは2015年6月以来8年ぶりに最低水準に下がった。
前日に最安値を更新した円/ウォン為替レートは894ウォンで、平均より14%急落している。円相場が平均水準に戻っただけで、10%以上の為替差益を得ることができるわけだ。
銀行の関係者は「旅行需要とともに、円安現象による差益目的で円預金をする人の増加傾向が続いている」と語り、「対日本輸出企業の立場では円が安いのであらかじめ円を買っておいて、先の決済に利用しようとする需要もあるとみられる」と述べた。
実際にインターネット上の財テクや旅行コミュニティには「両替タイムです」、「円が800ウォン台突入しましたね」などの書き込みが多数寄せられている。会社員のキムさん(41)は「日本への旅行を計画中なので円を買ったが、現在の相場はかなり安いので、投資の意味でもう少し買っておいた」と話した。しかし、円が900ウォン台に下がった時に安いと判断して投資した人たちは現在損失を被っている状態だ。
円安が続いているのは、日本が緩和的な通貨政策を維持しているからだ。ドル/円為替レートは現在150円に近づいているが、日本銀行はまだ介入していない。日本銀行の植田総裁が9日に読売新聞とのインタビューで、マイナス金利政策の解除もありうると発言し、円安傾向が反転するかに見えたが、流れは変わらなかった。
金融・投資業界は円が反転すると予想しているが、短期的には円安が続くと分析している。長期投資でなければ、現在の円相場だけを見て投資するのは危険だということだ。
ハナ銀行のイ・ユジョン研究委員は「最近の日本の景気などを見ると緩和的通貨政策などの基本基調を変えることが難しく、円安現象は当分続くだろう」と語った。 実際に、日本の8月の貿易収支は9304億円の赤字を記録したことが分かった。投資銀行のゴールドマンサックスも最近投資メモを通じて「今後数ヶ月間は円が大きく反転することはないだろう」と展望している。
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