ソウル高裁チュンチョン(春川)裁判部は殺人などの疑いで拘束起訴されたA容疑者(63)の結審公判を21日開いた。
検察は「被告人が刑務所から出所して5か月後に犯罪を犯した」とし「暴力の前科がとても多い点、この事件で被害者が死亡する大きな被害が発生した点を考慮して、被告人の控訴を棄却してほしい」と裁判部に要請した。
A容疑者側の弁護人は、「被告人が計画していない偶発的犯行を犯した」とし「彼の健康状態が良くなく、反省文を裁判部に提出した点などを酌量して善処してほしい」と述べた。
A容疑者は「思いがけない一瞬のミスで罪を犯したが、報復性の意図として被害者を害するという想像をしたことはない」と主張した。
続けて、「許してもらうことは難しいだろうが、事件のてん末は偶発的犯行」とし「人生が終わるまで被害者とその家族に許しを乞って謝罪しながら生きていく」と付け加えた。
A容疑者は2月14日午後9時30分ごろ、春川市トンネ(東内)面コドゥ里のあるレストランでともに酒を飲んでいた知人B氏(63)に凶器を振り回して殺害した疑いで起訴された。
A容疑者はこの日、B氏に偶然会い、彼が自分の妻を殴ったことがあることに腹が立って犯行に及んだ。B氏は胸の部位に重傷を負って近くの病院に搬送されたが、死亡が確認された。
調査の結果、A容疑者の刑事処罰の前歴は38回で、そのうち暴力の前科が28回であることが分かった。この事件の犯行は、A容疑者が特殊傷害罪で懲役1年6か月を服役した出所後に犯したものだった。
1審裁判部は5月、「拘禁生活を終えて出所すれば再犯しないという漠然とした推測に寄り添って、被告人を社会の構成員と接する機会を付与することはできない」としてA容疑者に無期懲役を宣告した。
Copyrights(C) Edaily wowkorea.jp 99