ソン・ジュンギ の最新ニュースまとめ
「ファラン」は地獄のような現実から抜け出したい少年ヨンギュ(ホン・サビン)が組織の中間ボスのチゴン(ソン・ジュンギ)に出会って危険な世界を共にすることになり繰り広げられるノワールだ。 第76回カンヌ国際映画祭の公式招待作でもある。 ここでソン・ジュンギは、これまで見られなかった強烈な姿と涼しさを魅力化し、演技変身に成功した。
「ファラン」はソン・ジュンギが映画界に歩き回るシナリオを見て一度やってみたいと逆提案した低予算映画だ。 ソン・ジュンギの所属事務所の社員たちはソン・ジュンギがしようとする役割が主人公であるヨンギュだと思って「高校生になれますか」と尋ねたりもしたという。 ソン・ジュンギには「主人公よりはどんなキャラクターを引き受け、どんな変身をするか」がさらに重要だった。 チガンをリアルに演技するために顔のトーンを消す扮装をして出たりもする。
ソン・ジュンギは「チゴンが貯水池でヨンギュに自身の事情を話す場面が何とA4用紙3枚に書かれていた。 これを見ながらやりたい気持ちが強くなった」とし「既存の演技方式とは異なる姿を見せるために多様な試みをした」と話し、新しい顔に対する期待を高めている。
主人公の17歳のヨンギュは、暴力的な継父の下で生計に苦しむ母親、腹違いの妹のハヤン(BIBI)と一緒に息詰まる空間で暮らしながら、いつかは皆同じように暮らすオランダに行くという一念でお金を集める。 しかし、なかなか容易ではない。 チゴンはヨンギュのために必要なお金を助けながら二人の縁が始まる。 ボスのジュンボム(キム・ジョンス)の道具としてのみ利用され、やはり組織から抜け出せないチゴンはヨンギュに自身の姿を見たのだ。
キム・チャンフン監督は「ノワールを撮るというよりは暴力的で歪んだ環境が少年の成長にどんな影響を与えるのか、少年がこの環境に押し流されていく行動と選択がどんな結末をもたらすのかを考えて、犯罪映画であれば良いという考えに至った」と伝えた。
ソン・ジュンギとホン・サビンの関係がどのように絡み合い、二人がどんな結末を結ぶのかを引き続き緊張しながら見られるのが「ファラン」の魅力だ。 チガンは自身と似たような傷を抱いて生きるヨンギュに気づいて手を差し伸べるが、二人を取り巻く展開は慣習的ではない。
ソン・ジュンギは引き受けたチガンのキャラクターを「卑怯だった」とし、大人が青少年をうまくリードしなければならないという社会性のある話をした。 映画は韓国社会の青少年問題を扱う側面でも理解できる青少年ノワールだ。
ソン・ジュンギは冷酷な現実の中で、本人だけの生存法を会得した組織の中間ボスを引き受け、心の中を推察できない涼しい顔と誰も真似できない重低音のボイス、一層深まった目つきでチガンを完璧に演じきって、前作とは違う魅力のキャラクターを構築した。
ソン・ジュンギは「暗くて物悲しい情緒の作品をしたかったが、できなかったことがあった。 個人的に恨みになった。 その瞬間、この台本を見ることになった。 疎外された二人の少年(ヨンギュとチゴン)が体験する物語をうまく表現したかった」とし「愛する赤ちゃんができたが、このような暗い映画をすることを心配しない。 後で大きくなって父親がこの映画をしたと観てほしい」と語った。
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