洪新院内代表はこの日、国会で開かれた議員総会で決選投票の末、共に民主党の新院内司令塔に選ばれた。当選3回で直前までは国会文化体育観光委員長を務めていた洪新院内代表は、4月の院内代表選挙ではパク・グァンオン（朴洸瑥）前院内代表に押されて敗れたが、再挑戦の末に院内の指揮を執ることになった。
1回目の投票でキム・ミンソク（金民錫）議員が脱落した中、ナム・インスン（南仁順）議員と決選投票で対決した結果、最多得票に成功した。なお、候補別の得票数は公開されなかった。イ・ジェミョン（李在明）代表がこの日、裁判所の拘束前被疑者尋問（令状実質審査）を受ける党の状況を考慮し、この日の予備選挙は政見発表などの過程は非公開となり、当選者の花束贈呈もなく、簡素に行われた。
洪新院内代表は受諾演説で「厳しい時に大変な役目を引き受けた。今は1つのワンチームだ。必ず我が共に民主党が1つのチームになって、李在明代表と共に来年の総選挙で勝利できる動力を作り出す」と当選の所感を述べた。
さらに「誰よりも犠牲になる役目は私が一番先に、そして皆さんに同じ結果が来年の総選挙にあるように常に私は一緒にいる」と主張した。続いて「原則と基準を持ち、共に民主党の多様性をもとに決定し、有能に管理する。それに対する責任は私が一番先に取る」とも付け加えた。
ホン新任院内代表は「本日、李在明代表が断食の後、健康も良くない状況で令状実質審査を受ける同じ時間帯に院内代表選挙をしたという点は心に引っかかる。そのため、皆さんと一緒に党代表の棄却を願いながら、今後の事態についても1人ひとりと一緒に相談しながらしっかりやっていくようにする」と述べた。
洪新院内代表は議員総会後、記者団と会った席で、李代表の令状実質審査に関し「当然、棄却されると確信しているが、結果によって党はかなり非常な覚悟で戦っていく準備もする」と明らかにした。
また「もしも、明日棄却されるなら今後の党運営に関し、李代表と包括的に協議し、李代表を中心に来年の選挙を問題なく準備できるようにする」と強調した。
党内の派閥対立状況については「一部の党員、支持層が問題提起したことについてしっかり理解し、そのような部分は責任を持って解決する。党代表の指針を受けて党が統合できるように準備していく」と述べた。
李代表逮捕同意案可決派に対する懲戒が取り上げられ、反発が続くことについては「民主性、多様性が保障されなければならないが、それに伴い政治的責任を取らなければならない時もある。早いうちに考えを決める」と明らかにした。
改革的な政策通と評価される洪新院内代表は、大統領選候補を選ぶ選挙の時にイ・ナギョン（李洛淵）前代表を支援したため、相対的に派閥色が薄い人物と目されてきた。今回の院内代表選挙に出馬する時には「党代表を中心に揺るぎない団結した力で現在の困難を克服していく」と宣言するなど、親李在明色を明確にした。
この日の院内代表補欠選挙は21日、李在明代表逮捕同意案が国会を通過し、これに対する責任を取り、朴洸瑥前院内代表が辞任したために行われた。洪新院内代表の任期は、朴前院内代表の残り任期である来年4月までとなっており、総選挙を陣頭指揮することになった。
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