同社が人工知能(AI)を用いて検出したフィッシングメールの中には、「秋夕安定対策発表生計支援資金受付案内」というタイトルで送られたものがあった。このメールでは、受信者が秋夕生計支援資金の対象者であると偽り、「限度額が無くなる前に申請してください」と促していた。メールの最後には、カカオトークというメッセンジャーアプリのIDを記載し、1対1のチャットで問い合わせるよう誘導していた。
同社によると、このようなメールに返信すると、攻撃者は会話の中で個人情報を聞き出したり、悪意のあるURLを送って悪質なアプリケーションをインストールさせようとするという。
また、秋夕に合わせて各業界がイベントを展開する中、「秋夕イベント」商品が当選したという内容のフィッシングメールも見つかった。攻撃者は有名デパートの名前で当選確認メールを送り、商品券や商品交換などを約束していた。しかし、メールに添付されたURLを開くと、個人情報を入力させる悪質なアプリケーションがダウンロードされる仕組みだった。
さらに、お盆の贈り物などで宅配需要が高まる秋夕期間中には、「宅配」キーワードを利用したフィッシングメールも多数発見された。攻撃者は宅配業者を装って配送遅延のお詫びメールを送り、配送日程を確認するためにURLを開くよう促していた。しかし、URL先のページは配送照会ページに偽装したフィッシングページであり、ユーザーの住所や名前、電話番号などの個人情報が盗まれる危険があった。
同社のリュ・サンウク研究員は、「フィッシングメールから身を守るためには、メールの送信元や内容をよく確認し、不審なURLや添付ファイルは開かないことが重要だ」と強調した。
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