EVタクシー、衝突後に時速190キロで暴走…エンジンも切れず”死の恐怖”=韓国
EVタクシー、衝突後に時速190キロで暴走…エンジンも切れず”死の恐怖”=韓国
韓国・テグ(大邱)で起きたタクシー急発進事故が伝えられた中、該当の車両メーカーがメディアを通じて「関係機関の調査要請に協力する予定」と明らかにした。

 急発進が疑われるこの事故は15日午前0時頃、大邱市スソン(寿城)区の路上で起きた。

 電気自動車のタクシーは、客を乗せて走っているいた時、センターラインを越えてきたSUV車と衝突。ところが、その後タクシーは時速190キロまで上がって暴走し、2キロ以上走って信号待ちをしていた車に衝突。ひっくり返ったまま250メートルほど飛ばされて止まることができた。

 事故当時、タクシー運転手や乗客など7人が大けがをし、運転手と乗客は車の急発進を疑っているという。

 該当車両の車載カメラにはタクシー運転手と乗客が恐怖に震えながら交わした会話がそのまま録音されていた。乗客は運転手に「ブレーキを踏んでみてください」とか「エンジンを切ってみてください」と言い、運転手は「ブレーキもかからず、エンジンを切っても切れない」と答えている。

 乗客のAさんはあるメディアに「タクシーが少し走って揺れたと思ったら1回目の事故があった。ところがその後、かなりの速度でタクシーが走りだした。後部座席で半分ぐらいかがみながら運転手に『始動ボタンを押してください』と叫んだが、運転手が何度押してもだめだった」と説明した。

 続けて「瞬間的に運転手の足を見たがカエルの後ろ足のように八の字に広がっていて、足がアクセル側に位置していないのが見えた。以前から聞いていた急発進だと確信してシートベルトをしっかり締め、前の席を両手で握り、頭を下げて体をうずめていた。この時の恐怖は言葉では言い表せない」と胸をなで下ろした。

 それと共に、Aさんはタクシー運転手の過ちはなかったと説明。「タクシー運転手は落ち着いていて、走っている車をよけながら走らせていた」とし、車の「急発進」に重きを置いた。

 一方、警察は国立科学捜査研究院に該当タクシーのEDR(事故記録装置)、DTG(運行記録計)を送って分析依頼する予定であり、車載カメラの映像などをもとに事故の経緯を把握していく計画だという。

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