バイオCDMO市場の世界シェア。右上からスイスのロンザ、サムスンバイオロジクス、米国キャタレント、ドイツのベーリンガーインゲルハイム、米国のサーモフィッシャーサイエンティフィック、中国の薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス)、その他
バイオCDMO市場の世界シェア。右上からスイスのロンザ、サムスンバイオロジクス、米国キャタレント、ドイツのベーリンガーインゲルハイム、米国のサーモフィッシャーサイエンティフィック、中国の薬明生物技術(ウーシー・バイオロジクス)、その他
韓国の製薬・バイオ企業が競争力確保のため、生産設備の増強に努めている。サムスンバイオロジクスは委託生産の受注が増えていることを受けて6月、ソンド(松島)第4工場でフル稼働を開始したのに続き、2025年4月に完成を目指す第5工場を建設中だ。第5工場が完成すれば、同社の生産能力は計78万4000リットルへと増えることになる。

STファームは18日、キョンギド(京畿道)パンウォル(半月)事業所の敷地に、第2オリゴ核酸治療薬製造棟を建設している。同工場が完成し、2回にわたって計画されている増設が終われば、同社の生産規模は約14モルまで増え、オリゴ核酸治療薬の生産能力が世界1位になる見込みだ。

SKファームテコはこのほど、米国の細胞・遺伝子治療(CGT)のCDMOを専門とする米CBMを買収した。CBMはペンシルバニア州に、単一のCGT生産施設としては世界最大規模となる、6万5000平方メートルの工場を建設中だ。

製薬・バイオ業界の関係者は「新薬開発で、複雑な形態の分子を扱う高度な技術力が求められている。そのため中小製薬・バイオ企業は新薬開発に集中。開発に成功すればCDMO企業に生産を委託する傾向がある」と述べている。



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