29日、旅行Eコマースプラットフォーム「klook(クルック)」によると、ことし秋夕(チュソク、中秋節)期間、韓国の海外旅行商品予約件数は前年比568%増加した。連休が長くなり、米国・ヨーロッパ旅行商品予約件数は283%成長した。
茶礼に対する認識も変化している。ロッテメンバーズが最近秋夕を控え、20~50代以上消費者4000人対象にアンケートをおこなった結果、10人のうち6人が「茶礼をおこなわない」と答えた。回答者の46.0%は、実家や親戚の家などを訪問する計画だと答えた。家でのんびり過ごすという回答も30.0%と少なくなく、旅行に行くという回答は22.4%だった。
秋夕連休に旅行計画があると答えた回答者の760人余りに追加でアンケートした結果、韓国国内旅行日程は平均3.4日、海外旅行日程は平均5.3日を取っていた。実際HANA(ハナ)ツアー調査によると、秋夕連休(9月28日~10月3日)を含む9月29日~10月8日に出発する海外旅行予約件数が、今夏のピークシーズン(7月27日~8月5日)より約30%多かった。
茶礼の準備に対する負担により、名節に家族間で会うことすら忌避する姿が現れ、これを変えるための努力も続いている。ソンギュングァン(成均館)儀礼定立委員会など3つの儒教文化団体は、ことし1月「茶礼標準案」を出して「祭祀を簡素化し過ごすこと」を推奨した。
標準案によると、茶礼の基本食品は△松葉餅△ナムル△焼き物△キムチ△フルーツ△酒だ。その他の構成は、家族が互いに合意して決定する。「四季伝書」などの本によると、チヂミ、揚げ物など油が入った食べ物はむしろ良くないと出てくるなど、茶礼の必須食品ではない。
業界関係者は「MZ世代(ミレニアル世代とZ世代、1980~2000年代生まれ)が社会に進出し、新型コロナウイルス以降、祭祀と茶礼が簡素化された影響などで、秋夕の風景が急激に変わっている」と説明した。
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