<インタビュー>女優ハン・ジミン、たくさん笑ったドラマ「ヒップタッチの女王」について語る
<インタビュー>女優ハン・ジミン、たくさん笑ったドラマ「ヒップタッチの女王」について語る
韓国女優ハン・ジミンが、ドラマ「ヒップタッチの女王」に対する熱い思いを伝えた。

韓国ドラマ「ヒップタッチの女王」のネタバレあらすじ、キャスト、視聴率、相関図、感想

 総合編成チャンネルJTBCの土日ドラマ「ヒップタッチの女王」は犯罪のない農村のムジンで、偶然備わったサイコメトリー能力で動物と人の過去を見られるようになった獣医ボン・イェブン(ハン・ジミン扮)とソウル広域捜査隊に復帰するために彼女の能力が必要な欲望の塊のエリート刑事ムン・ジャンヨル(イ・ミンギ扮)が繰り広げるコミック捜査ドラマ。反転を繰り返す展開とコメディーとスリラーの入り混じったジャンル転換で毎回最高視聴率を更新し、大きな反響を得た。

ハン・ジミンは突然備わったサイコメトリー能力で意図せず捜査に大きな影響を与えるボン・イェブン役で思いっきり壊れるコメディー演技で大きな反響を得た。母親の死に対する真実と祖父の本心、被害者に対する心配までイェブンの細かい心理を見事に演じ、ハン・ジミンという女優の深みを感じさせた。

今回、ハン・ジミンが「ヒップタッチの女王」に対する格別な愛情を伝えながら一問一答インタビューに応じた。


Q.「ヒップタッチの女王」の放送が終了した感想は?

A. 「ヒップタッチの女王」は毎回視聴者の立場で放送を楽しみにしながら見た作品です。放送前は私がコメディーとスリラーを混ぜたジャンルを初めてやってみたり、コメディーは好みに合う思って、視聴者の方がどのように見てくださるかに対する心配や緊張をたくさんしました。終了後は多くの方が面白いと言ってくださいました。スリラー的な部分は犯人が誰なのか多くの方が気になってくださって期待したより熱い関心を受けたようでありがたく思っています。だからいざ終わってしまったらすっきり半分さびしさ半分な気がします。


Q.「ヒップタッチの女王」の高視聴率と話題性を感じていた?

A.これまでは撮影中に放送が始まったり、放送時期に新しい作品を撮影したりもして作品の反応を体感することがあまりありませんでした。しかし、今回はそれなりの休息時間があって、ほとんど初めて視聴者の反応を完全に感じながら作品を見ることになった気がします。放送中ずっと作品に対する様々な反応に安心したり感謝したりする時間を持つことができました。最近は甥っ子に会いにオーストラリアに行ってきたんですが、オーストラリアに住む韓国人の方も楽しく見てくれたのか甥っ子の友人たちがきて犯人が誰なのかと恥ずかしそうに聞いたりしているのを見て、とてもかわいかったし、ありがたかったです。このように今回の作品は周りから作品やキャラクターについてたくさん聞かれて「こういう時に女優が一番幸せなんだ」と改めて感じることができました。


Q.記憶に残る視聴者の反応は?

A.今回の作品は周りから作品に対する様々な反応が送られました。スンデクッパを食べるシーンで「ハン・ジミンはモッパン(食べる様子を見せる放送)すればうまくできそうだ」とか、「とてもおいしそうに食べる」とか、クムシルが消えた後、ソヌ(「EXO」SUHO)が登場してソヌがクムシルではないかと推測されたのも面白かったとか。また、犯人がイェブンじゃないかと疑っていたり、ソヌが私の手を握って走る時、2人の体が変わりそうだと予想する反応を見て、視聴者の想像力はすごいと感じ、確かにそんな想像もできそうな作品なので興味深かったです。SUHOさんは、イェブン&ジャンヨルのケミストリーに対する視聴者の反応を送ってくれたんですが、撮影の時はあまり感じられなかった2人のロマンスを視聴者の方が感じてくださったのも意外だと思いました。このように思いもよらなかった推測をたくさんしてくださって、毎回反応を見るのがとても楽しかったです。


Q.イェブンにサイコメトリー能力が備わった時はどうだった?

A.「私に超能力があったら?」というのは想像しただけでも楽しいのではないでしょうか。私もそんな想像から始めました。もし私に超能力があったら、私もイェブンが初めてそうしたように自分が狂ったと思ったり、病院に行くかもしれないと思いました。台本にもイェブンのそのような行動が現実的に含まれていて、演じる時も自然に感じられました。イェブンが犯人を探すために能力を積極的に活用し始めた時は、「私ならイェブンのようにためらわず被害者を考えて先に動く勇気があるだろうか?」と考えてみながら演技でもイェブンの性格で超能力を使ってみることができ、代理満足することができました。


Q.連続殺人犯の正体が後半部まで明らかにならず、緊張感を高めた。犯人の正体はいつ知り、撮影しながらどうだったか?

A.撮影序盤に監督が私にだけ犯人の正体を教えてくれたんです。それで私は犯人が誰なのか台本に出てくるまでみんなに黙っていなければならなかったので大変した(笑)。現場でも犯人探しが話題で、SUHOさんは犯人が自分だと思うと言っていて、私に犯人の正体を聞いてくるんですけ、何も言えませんでした(笑)。また、犯人の方の計算しつくされた演技を見てすごいと感じました。撮影の時は現場が真剣なんですが、とても面白くて犯人を探す場面がどのように編集されるのか気になっていたんですが、音楽と編集が加わるとやはり「監督は計画があったんだ」と思い、改めて監督の演出力にも驚きました。


Q.電柱の上に上がったり牛に乗ったりするなど、高難度のアクションシーンが多かったですが、撮影時のエピソードは?

A.電柱に上がって鳥に触る場面は私が苦労しそうなので、監督が配慮してくださってその場面を外そうと言ってくれたんです。だけど私がいつ電柱のてっぺんに上れるかなあと思って(笑)、またいつこのようなキャラクターに会えるのかとも思って監督にできると言って、その場面を撮ることになったんです。現場にはアクションチームがいらっしゃったんですが、それに比べて私がするアクションがささやかすぎてみんなから笑われたりもしました。体は苦労してもやったことのないことができて楽しかったし、いつも撮影チームがたくさんの配慮をしてくださるので危険ではなく楽しく撮影することができました。


Q.映画「朝鮮名探偵 トリカブトの秘密」(2011)、JTBC「まぶしくて ―私たちの輝く時間―」(2019)に続き、本作でキム・ソクユン監督との3作目を共にした感想は?

A.作品を重ねるほどお互いに対する理解度が増し、台本や演技的ディレクション、キャラクターの話を交わす時、お互いの意図を早くキャッチすることができました。例えば監督が「イェブンかわいかった」とおっしゃったならば、その意味が「かわいく感じられる部分を少し減らさなければならない」という意味で、監督と私はお互いを配慮しながらも言葉の意図を早く把握して撮影時間を途方もなく短縮させることができました。監督とのこのような呼吸がとても良かったし、監督に対する信頼が築けたので、私が足りない部分があってもそれを満たしてくれるという信頼があり、私は前だけを見ながら演技だけに完全に集中することができたので感謝しています。


Q.監督は主にどんなディレクティングだったのか。

A.イェブンを演じる時、監督と私が担当する分野がありました。コメディー的な部分は編集と呼吸が重要なので、そのようなことは監督のディレクションに100%ついて行き、監督は私に感情の部分を任せてくださいました。思い出すコメディーディレクションとしては私が「こうしてもいいですか?」と聞くと「ここでもっとオーバーしていってもいい」とはっきりおっしゃってくださって、さらに誇張しなければならないか、減らさなければならない部分は直接演技で見せながら教えてくださいました。例えば、学生たちの間で唾を吐く場面や、牛の背中にぶら下がって「助けて」と叫ぶシーンの口の形や台詞のトーン、表情などは監督が直接演技で見せてくださったんですが、私が少し面白く行動するんだと言ったら、全く恥ずかしくないようにしてくれて感謝しています。

私に任せてくれた感情の部分では、例えば祖父が亡くなった場面を撮影する時は、イェブンが持っていた祖父に対する誤解、感情を私が台本よりさらにイェブンの感情を注いで演じ、その部分を全て理解してくださいました。


Q.長時間呼吸を合わせた監督、スタッフとの撮影現場はどうだったのか

A.すべてのことは調和が大切だと思っています。それぞれの場で自分の役割を果たしてもそのシナジー効果が100%良いことは容易ではないんですが、「ヒップタッチの女王」チームはそのシナジー効果が100%だったと自信を持っています。監督とスタッフに「田園日記」のように一緒に長く撮りたいと話したりしたんですが、このような現場で一緒にできるということを光栄に思いました。


Q.数か月間一緒に過ごしたイェブンに一言

A.君の温かい心が好きだったし、時には無謀だったおせっかいもかわいかった。イェブンに出会えたおかげでたくさん笑って過ごしていくことができて感謝している。イェブンがどのように生きているのかよく考えてみたけど、もう超能力がなくても豊かに暮らせるのではないかと思いながら、君の超能力を今は君自身のために使ってほしい。ありがとう。幸せだよ、イェブン!


Q.最後に「ヒップタッチの女王」を視聴してくださった視聴者に一言

A.犯人が誰なのか一緒に推理してくださったおかげで女優として幸せを感じさせてくださってありがとうございます。もちろんスリラージャンルの恐怖もありましたが、ムジン市の人物一人一人に感じたことを長く覚えていただけたらと思います。とても幸せでした。ありがとうございます。

Copyrights(C) Edaily wowkorea.jp 5