外国人の国内特許出願増加率は「中国」が1位=韓国
外国人の国内特許出願増加率は「中国」が1位=韓国
ここ5年間における韓国内の特許出願の年間増加率を分析した結果、国別で中国が最も高かったことがわかった。グローバル技術覇権競争の中「中国が最も活発に韓国内の特許に浸透している」という指摘が出ている。

韓国経済人連合会傘下の韓国経済研究院による “最近の特許出願動向と技術先取り戦略”報告書によると、ここ5年間(2018~2022年)韓国特許庁に申請された外国人特許出願件数の年平均増加率は、中国19.1%・米国8.0%・ヨーロッパ0.5%の順であった。

一方、韓国に申請された外国人特許出願件数(2022年基準)は計5万3885件で、全体の約22.7%を占めた。米国が1万7678件(35%)で最も大きな割合を占め、つづいて日本の1万3860件(27%)・ヨーロッパの1万2936件(25%)・中国の6320件(12%)の順であった。

日・米・欧州の割合に比べると中国はまだ多くはないが、最近の増加速度をみると中国の特許侵入速度は顕著に上がっている。

また報告書では「韓国企業たちは、半導体・二次電池・デジタル通信など特定分野および特定企業が世界最上位の技術力を保有しているが、それ以外の分野では追従者でありグローバル競争のための源泉技術が不足している」と指摘された。

これは「特定分野に偏った特許出願を解消するためには、多様な新産業の技術分野を国家戦略技術として選定し、研究開発を支援すべきだ」という指摘でもある。

韓国経済研究院のイ・ギュソク副研究委員は「『国内の企業結合は、制度導入当時の枠をそのまま維持しているため、M&A審査に対し効果的に対応するのが困難で、またグローバル基準とも合っていない』という限界が指摘され、規制の改善が必要だ」とし「これまでの規制を中心とした政府の政策から抜け出し、技術取引の生態系づくりができる政策を立てなければならない」と強調した。

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