韓国ボーイズグループ「EPEX」は、2021年にC9エンターテイメントからデビューした8人組。K-POPグループには珍しく、全員が韓国人で構成されている。
デビューから6枚目のアルバムとなった今作「不安の書 chapter2․ Can We Surrender?」は、彼らがデビュー当時から続けてきた「不安の書」シリーズを完結する最終章。
校内暴力がはびこる現状に対して、少年たちへの抑圧や成長過程でぶつかる限界・挫折・希望まで、先の見えない不安と現実を表現している。
特に、今回のタイトル曲「FULL METAL JACKET」はいじめに立ち向かうEPEXの強烈な勢いを込めたナンバー。
パワフルなギターサウンドと重厚なベースラインが調和し、爆発的なエネルギーを感じることができる。
MVでは、20人のダンサーたちと共に、超大型パフォーマンスを披露し、ドラマチックな演出で1本の映画を観ているような気分を味わうことができる。
アルバムのストーリーと照らし合わせながら、曲にも没入できるという計算された1つの作品として楽しめるだろう。
個人的には、高いヒップホップ性と少年期に沸き起こる衝動を言葉にしている感じは、初期のBTSの表現方法が思い出される。
まだ少年と言える年齢の彼らだからこそ、こういったコンセプトに説得力を加えられて、リスナーもそれをすんなり受け入れられるのだろう。
今作で1つの大作が終了したとも言える彼ら。
まだカムバックしたばかりだが、次に始まる新たな物語にも注目していきたい。
【MV】EPEX「FULL METAL JACKET」
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