フィンランドが韓国の即席食品輸出の主要市場として浮上している。現在はまだ輸出額はそれほど多くはないが、即席食品の需要が新型コロナ感染拡大期以降増えており、韓国料理に対する関心も次第に増しているためだ。

大韓貿易投資振興公社(KOTRA)によると、2022年に韓国がフィンランドにラーメンなどの麺類を輸出した額は18万2000ドル(約2710万円)で、前の年に比べて45.4%成長した。フィンランドの麺類全体の輸入額(9151万ドル/約136億円)の占有率は0.2%で、まだ微々たる水準だが、着実に増加傾向を見せている。特に2020年に比べると約2倍に増えた。

フィンランドの食品市場は最近、着実な成長を見せている。世界的な市場調査機関であるスタティスタ(Statista)によると、2022年のフィンランドの食品市場規模は170億ドル(約2兆5370億円)で、前の年に比べて3.6%成長した。過去5年間、年平均成長率は2.9%にとどまっていたが、2019年に前年比4.7%の急成長を遂げて以来、着実に成長を続けている。2022年から2026年までの年平均成長率は4.0%と予想されている。

高まる需要とともに多様性に対する要求も増している。これまではパスタや冷凍ピザ、タイ式冷凍食品などが主だったが、日本や韓国の即席食品に対する関心も高まっており、これとともに代表的な即席食品である麺類の輸入額が増加している。主な輸入国はイタリア(34%)、タイ(14%)、ドイツ(11%)、スウェーデン(9%)、オランダ(8%)などで、韓国は24位だ。

KOTRAの関係者は「現在はまだニッチ市場である韓国ラーメンなどの即席食品は、アジア市場で次第に大型流通網へと販売チャンネルが拡大している点が韓国の食品企業にチャンスとして作用している」と述べ、「7月にはラーメンの即席調理器を備えたアジアンマートがヘルシンキにオープンした」と伝えた。ただし同関係者は「フィンランドの場合、食品輸入に対してデリケートな要素が多く、現地の輸入業者との協力を通して現地の規定を熟知する必要がある」と助言している。
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