事件はことし5月4日午後9時50分ごろ(現地時間)、湖北(こほく)省武昌(ぶしょう)と広東省恵州(けいしゅう)間を走る長距離列車K435号の列車内で発生した。
列車が湖南(こなん)省衡陽(こうよう)付近を走行中、列車内で容疑者の男・賀某(36)が所持していた刃渡り10.5センチの刃物で乗客の谷某氏(男、27)の身体を数回刺し、死亡させた。
重慶市出身の賀某には精神疾患の既往歴と麻薬類の摂取歴があり、精神鑑定が行われた。賀某は警察の調べに対し、事件当時も幻覚、幻聴に襲われていたと話したという。2度にわたって行われた精神鑑定の結果、賀某は統合失調症であるとの診断がなされた。
検察側は賀某が事件当時、心神喪失の状態にあったとして、刑事責任は問えないと判断した。その上で検察が裁判所に、賀某を医療機関に強制入院させる申し立てを行い、裁判所はこれを認めた。
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