信号無視タクシー「横断歩道で歩行者に衝突」3人死亡＝韓国光州市

信号を無視したまま走行し、横断歩道を渡る歩行者をひいたタクシー運転手に対し、拘束令状を請求した。韓国クァンジュ（光州）市クァンサン（光山）警察署は9日、交通信号を無視し、歩行者3人に衝突した60代後半のタクシー運転手A氏を相手に、交通事故処理特例法上、致死容疑を適用し、事前拘束令状を申請した。

A氏は10月8日午後1時20分ごろ、光州市光山区の某病院前交差点で、横断歩道を渡る歩行者3人に衝突した。当時、A氏は信号が赤に変わったが、信号を無視したまま速度を上げて交差点に進入、青信号を走行中だった乗用車と衝突したことが警察の調査結果が把握された。

警察の調査によると、当時乗用車と衝突したタクシーは数回回転し、病院対角線方面の横断歩道を襲った。当時、横断歩道は青信号で40代と50代、60代の男女が道を渡っていた。この事故で死亡した3人の歩行者のほか、乗用車に搭乗していた2人も重傷を負ったことが分かった。

警察はA氏が信号を無視し、横断歩道の前で一時停止や減速なく、高速で交差点に進入し、死傷者が多数発生したため、拘束令状の申請が避けられないと見た。タクシー運転手A氏は、警察の調査で車両急発進を主張していると伝えられた。これにより、警察は10日、国立科学捜査研究院にタクシー車両に対する鑑定を依頼し、正確な事故経緯を調査する予定だ。