韓国国務調整室のパク・クヨン(朴購然)第1次長はこの日、政府ソウル庁舎で開かれた福島第1原子力発電所“放射能処理水”の海洋放出に関する会見で、先のように語った。
韓国政府によると、韓国の専門家たちは福島の現場事務所を訪れ、IAEA(国際原子力機関)本部とオンライン会議を行ない、第1次放出以降、設備点検上特異事項はないことを確認した。
韓国政府は「わが国の専門家たちは、上流水槽の4か所から塗装が膨らむ現象についても安全性と無関係であることを再確認し、IAEAから『上流水槽からサンプルを採取してトリチウムを分析した結果は、東京電力の分析内容と類似している』という説明を受けた」と伝えた。
また、専門家たちは福島原発施設を訪問し、処理水の移送ラインの電気機器室など主要な施設を視察し、2次放出の準備状況を点検した。
IAEAは今月の16日から23日まで、福島近海の海水・堆積物・魚類などのサンプルを採取・分析し、放出後における海洋環境の変化と、東京電力による国際安全基準の順守などを点検する計画である。
韓国政府は「今回の採取・分析にはIAEAの実験室だけでなく、韓国・中国・カナダなどの専門機関も参加する」と伝えた。
さらに、韓国を含めた11か国の専門家が参加するIAEAモニタリング・タスクフォースが、今月の23日から28日まで検討活動を行なう。今回のタスクフォースは放出開始以降、初めて召集され活動するものである。
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