同研究所は、低温で6か月以上発酵させた韓国全土のムグンジキムチ34個を収集し、内部に含まれる微生物学的特性を分析。収集した試料中88%以上において、乳酸菌のペディオコッカス・イノピナタスが優占菌種となっていることが分かった。
同研究所はまた、遺伝子分析を通じてペディオコッカス・イノピナタスが非常によく発達したクリスパー(CRISPR)システムを持っていることも確認している。クリスパーは細菌中にある、特有の塩基配列だ。過去に侵入してきたウィルスの遺伝情報を自身の遺伝子の特定部位に保存し、その後類似したウィルスが侵入した場合にそのウィルスを破壊する防御システムとなる。
キムチ業界では昨今、キムチの品質管理のため乳酸菌を利用したキムチ生産を行っている。今後、乳酸菌を発酵種菌として利用する際、ウィルスへの免疫機能を高めるのに今回の研究結果を活用できるとみられる。
同研究所のチャン・ヘチュン所長は「ペディオコッカス・イノピナタスのクリスパーシステムは多様なウィルスに対応できる免疫スペクトラムを持っており、今後の研究を通じてウィルスへの免疫機能を多角的に検証していく」と述べた。
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