11日、国会保健福祉委員会に所属する与党「国民の力」のペク・ジョンヒョン(白宗憲)議員が保健福祉省と疾病管理庁から入手した資料によると、2020年から2022年までに自殺した人は3万9千435人に上った。これは同じ期間に新型コロナで亡くなった人(3万2千156人)よりも多い。
人口10万人当たりの自殺者数(自殺率)は昨年25.2人となり、5年前よりは減少傾向にあるものの10代や20代では逆に増加している。10代の自殺率は2018年に5.8人だったが、昨年は7.2人になった。20代も同様に17.6人から21.4人に増えた。
自殺未遂者も多く、昨年だけで3万6千754人が救急車で搬送された。2012年の2万1千875人から10年で68%も増えた計算だ。
一方、自殺を考えている人が相談できる「1393自殺予防相談電話」は十分な対応ができていない。2018年から今年8月までの電話応答率は平均54.5%にとどまり、半数近くはつながらなかったことになる。
白議員は「政府は自殺を国家的災害と宣言し、総力をあげる必要がある。国家的レベルで切実な対策を打ち出すべきだ」と訴えた。
■自殺を防止するために厚生労働省のホームページで紹介している主な悩み相談窓口
●こころの健康相談統一ダイヤル:0570-064-556
●よりそいホットライン:0120-279-338、岩手県・宮城県・福島県から:0120-279-226
Copyrights(C) Herald wowkorea.jp 104