「梨泰院事故」から1年…ソウル市、知能型災難安全システムを構築
「梨泰院事故」から1年…ソウル市、知能型災難安全システムを構築
「イテウォン(梨泰院)事故」1周忌(10月29日)を前にソウル市は知能型CCTV(防犯カメラ)を活用した人混みを自動で感知し伝播・対処するシステムを構築する。また、ソウル全域の災難現場を市がリアルタイムで確認できる「ミラーリングシステム」を構築する。

ソウル市は「ソウル市災難安全システム強化推進戦略」の主要課題を点検し、自治区・警察・消防などの関連機関と協力し、このような安全管理対策を講じると12日明らかにした。

ソウル市の災難安全システム強化推進戦略の核心は、CCTV密集度分析を通じた知能型災難安全システムの構築だ。このため、△人の密集システムの構築、△災難安全状況室の強化、△マニュアル体系の革新、△実践的訓練の拡大、△商業施設の人の密集地域における違反建築物の摘発・措置などを推進する。

ソウル市は知能型ピープルカウントシステムを今回のハロウィーンから本格的に導入・稼働することにした。このシステムはCCTVを通じ人の密集を自動感知し危険兆候を知らせる。単位面積当たりの人数を自動測定する人混み感知CCTVに分析ソフトウェアを連結し、人混みが感知されると「自治区の災難安全状況室→ソウル市→消防→警察」に状況を伝播・共有する。市は自治区とともにソウル全域で人の密集が予想される地域71か所を選定し、人混み感知CCTV計909台の設置を年内に完了する計画だ。

ソウル市は市の災難安全状況室でソウル全域の災難現場をリアルタイムで確認できる「ミラーリングシステム」を構築した。現場に出動した消防隊員が撮影する映像と現場の指示内容は大型状況パネルにリアルタイムで市に共有される。また、25の自治区には災難状況だけを24時間モニタリングする災難安全状況室が設置された。一般的な苦情対応や災難把握を全て担当する当直室の機能を分離し、災難対応力と専門性を根本的に改善した。

ソウル市は各区と合同でハロウィーン安全管理対策も講じる。また、新たに導入された「人混み感知システム」も本格的に活用する。市は今回のハロウィーン期間にヨンサン(龍山)区の梨泰院などソウル全域の14か所で人の密集を予測し、広域レベルで自治区・警察・消防と合同で人混みの安全管理対策を樹立・運営する。

ソウル市のユ・チャンス行政2副市長は、「ソウル市の知能型災難安全システムは市を中心に区・消防・警察の経験と専門性を総動員して構築した」とし、「昨年とは違いことしのハロウィーンには1人の負傷者も発生しないよう安全管理を何よりも最優先する」と強調した。
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