2月、韓国上空で実施された韓米の合同空中訓練(韓国軍合同参謀本部提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
2月、韓国上空で実施された韓米の合同空中訓練(韓国軍合同参謀本部提供)=(聯合ニュース)≪転載・転用禁止≫
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の朝鮮中央通信は17日、米国が朝鮮半島に核戦略資産を展開し、国際情勢を悪化させていると主張する外務省のシンクタンク、軍縮平和研究所の研究員名の論評を掲載した。

 米国は最近、戦略爆撃機や原子力空母などを相次いで朝鮮半島に展開しており、今週には戦略爆撃機B52ストラトフォートレスを派遣する予定だ。

 論評は「米国が進めるミサイル防衛体系構築は事実上、わが国を狙った核先制打撃をより容易にするための攻撃的な核武力強化策の一環」と主張。米国が北東アジアなどに核戦略資産を展開し、意図的に緊張を高めているとして、「現実は核戦争抑止のための自衛的な国防力を飛躍的に強化することを求めている」と批判した。そのうえで、「われわれは敵対勢力の核戦争挑発に圧倒的かつ決定的な対応戦略で対処していく」とし、「地域と世界の平和と安全を守るため、核保有国としての使命を果たしていく」と強調した。

 国際政治研究学会の研究員も別の論評で、「米国は朝鮮半島に各種の核打撃手段を出没させ、朝鮮民主主義人民共和国と周辺国に対する核先制打撃を既成事実化した大規模な訓練を強行している」とし、米国の核資産の朝鮮半島展開を非難した。

 情勢悪化の責任を韓国と米国に転嫁し、核開発を加速させる口実にする思惑とみられる。


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