尹氏は、「気候変動やデジタル化に対応するため、サウジは『ポストオイル』時代に向けて『ビジョン2030』という大胆な戦略を打ち出している」と評価した。そして、「先端技術と産業発展のノウハウを持つ韓国と、豊富な資本と成長力を持つサウジが協力すれば、強力なシナジー効果が期待できる」と述べた。
尹氏は、すでに製造業をはじめ、両国企業の動きが本格化しているとし、「キング・サルマン産業団地には造船所から主鍛造工場、船舶エンジン工場に至るまで、造船産業全周期の生態系が次々と完成している。現代自動車はキング・アブドラ経済団地で自動車工場の建設を開始し、2026年には初の韓・サウジ合弁電気自動車が誕生する」とし、「その他、AI、バイオ、資源リサイクルなどの新産業分野でも両国企業間の議論が活発化している」と説明した。
尹氏は両国政府が国際社会に宣言した炭素中立の目標についても言及し、「両国企業間のクリーンエネルギー協力の触媒になっている」と評価し、「特に、水素生産に強みを持つサウジアラビアと水素の流通活用の面で、最高水準である韓国の技術が力を合わせれば、グローバル水素経済をリードしていける」と述べた。
そして、「今日、両国企業が合意したブルーアンモニア生産プロジェクトと水素モビリティ協力事業は、本格的な水素協力の序章に過ぎない」とし、「両国政府が合意した水素オアシスイニシアチブは、クリーン水素のバリューチェーン全般にわたる両国企業間の協力を支援するプラットフォームになるだろう」と期待した。
また、「全世界の注目を集めているネオムやキディヤ、紅海のメガプロジェクトでも両国企業間の協力事業が具体化されている」とし、「未来を見すえたサウジアラビアの果敢な投資と韓国の先端技術と文化コンテンツが結合すれば、想像の都市が現実の都市になると確信している」と述べた。
尹大統領は、両国政府が韓・サウジビジョン2030委員会を中心に企業間のメガプロジェクト協力事業を全面的に支援していくことを約束した。
同フォーラムには、サムスン電子のイ・ジェヨン(李在鎔)や現代自動車のチョン・ウィソン(鄭義宣)会長など、約180人の経済使節団を含め、両国関係者約300人が参加した。
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