韓国与党「国民の力」の金代表(右)と革新委員長に任命された印氏(資料写真)=(聯合ニュース)
韓国与党「国民の力」の金代表(右)と革新委員長に任命された印氏(資料写真)=(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国の与党「国民の力」は23日、党の刷新を進める革新委員長に印曜翰(イン・ヨハン)延世大医学部教授(63)を任命した。同党の金起炫(キム・ギヒョン)代表は11日に実施されたソウル市の江西区長選で最大野党に敗北したことを受け、来年4月の総選挙を見据えて党の刷新を図る考えを示していた。

 金氏はこの日、国会で開かれた最高委員会議で印氏について、「地域主義の解消や国民統合に深い見識を持っている」と紹介。「政治改革の必要性に深く共感しており、確固たる意志も持っているだけに、国民の力をより信頼される政党に生まれ変わらせるために最適な処方箋を出してくれることを期待する」と述べた。

 また、印氏が委員長を務める革新委員会に関しては、「委員の構成や活動範囲、案件、活動期限などについて全権を持って自律的、独立的な判断をする」と述べ、同委員会に全権を与えると表明した。そのうえで、「皆が変わらないと共倒れするという切実な覚悟で臨まなければならない」とし、「真の刷新と変化をつくらなければならない」と強調した。

 印氏は19世紀、米国から韓国に渡ってきた宣教師、ユージン・ベル氏のひ孫。韓国社会に寄与した功績が認められ、2012年に特別帰化者第1号に選ばれた。印氏一族は4代にわたって韓国で教育や医療活動を行っている。革新系の最大野党「共に民主党」が地盤とする南西部の全羅南道・順天生まれで、12年の大統領選で当選した朴槿恵(パク・クネ)氏陣営の政権引き継ぎ委員会で国民大統合委員会副委員長を務めた。


Copyright 2023YONHAPNEWS. All rights reserved. 40