検察は「原審で確認されたように、被害者(韓法相)が大検察庁の反腐敗強力部長に在職している間、検察が盧武鉉財団の口座を閲覧した事実はなかった。被告人の行為は公務員である被害者に対する名誉毀損罪に当たる」と主張し、1審と同じ懲役1年の刑を裁判所に求めた。
検察側は「検察が盧武鉉財団の口座を閲覧したという内容が全く確認されていないにもかかわらず、(被告人が)ライブ放送で事実と異なる発言をし、大衆に事実として信じさせた」とし、「今回の事件の証拠をまとめると、被告人の発言が虚偽の事実として認められ、発言当時、誹謗中傷の目的もあった」と付け加えた。
一方、柳氏の弁護人は「この事件で多くの社会的エネルギーが裁判で消耗されるような原因を提供して申し訳ない」としながらも、「1審で有罪判決を受けたのは悔しい」と述べた。
弁護人は、問題となった「盧武鉉財団の口座査察」発言が「検察とメディアの癒着疑惑」を説明する過程で少しだけ出てきたことだと強調し、「韓法相とイ・ドンジェ元チャンネルA記者が受けた社会的批判や名誉毀損が、被告人の発言のせいであると言えるかもしれないが、そういった中で盧武鉉財団の口座査察発言のせいだというのは言語道断だ」と反論した。
その上で、「被告人は公共性と社会性を備えた公益的関心事について、第三者ではなく、被害者になりかけた当事者として放送に出て心境を話したものだ」と述べた。
裁判部は12月21日に判決を言い渡す予定だ。
この事件は2019年12月、ユーチューブチャンネル「アルリルレオ」で放送された番組で起きた。柳氏は番組内で「ソウル中央地検と推測されるが、検察が盧武鉉財団の口座を調べた事実を確認した」とし、「私の個人口座と財団口座をすべて調べたようだ」と主張した。これに対して韓氏は名誉毀損で告訴し、昨年6月、1審裁判部が柳氏に罰金500万ウォンを言い渡した。しかし、柳氏と検察の両方とも不服として控訴した。
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