安哲秀、国民の力議員
安哲秀、国民の力議員
アン・チョルス(安哲秀)国民の力(与党)議員は27日「年金改革を先送りすれば(韓国は)第2のギリシャになりかねない」と指摘した。

安議員はこの日、SNSに国民年金の母数改革(保険料率と所得代替率などを調整する方法)方案の結論を出せなかった政府に対し「今すぐ年金受給世代が苦しくても、若い世代と未来世代が国民年金という良い制度の恩恵を均等に享受できるよう、きちんとした改革を急がなければならない」と述べた。

安議員は「国民年金加入者に支給約束した予算年金額は2023年末基準で2825兆ウォン(約312兆6229億円)。積み立てられた基金1000兆ウォン(約110兆6,630億円)を除いた未積立負債は1825兆ウォン(約201兆9599億円)で今年の予想国内総生産(GDP)比80%を超える」と示した。

続いて「世界で最も低い水準の出生率、最も速い速度で老人人口が増える大韓民国は既に年金改革のゴールデンタイムが過ぎたことになる。年金改革が不発に終われば未来世代の負担は雪だるま式に増えることになるだろう」と述べた。

安議員は「韓国社会の構成員全員が苦痛を感じても、韓国より先に改革を実施した経済協力開発機構(OECD)加盟国の年金改革から教訓を見つけ、真の意味で公的年金を強化しなければならない。ギリシャは経済・財政危機により外部の手によって年金改革が行われ、高額受給者年金が一瞬にして50%削減された」と主張した。

さらに「韓国の年金財政状況はギリシャよりも深刻だ。私たちもこのままではギリシャのようにならないという保障はない」とユン・ソギョル(尹錫悦)政府に対し「きちんとした年金改革方向を提示し、社会的対話に乗り出さなければならない」と強調した。

安議員は「国民年金保険料の義務納入年齢を段階的、長期的に65歳まで引き上げるべきだ。これ以上ためらっている時間はない。大韓民国を生かすため、年金改革はこれ以上選択肢ではない」と付け加えた。

これに先立ち、政府はこの日、国民年金審議委員会で審議および確定した‘第5次国民年金総合運営計画案’を発表した。

計画案は保険料率と所得代替率、受給開始年齢など、母数改革の核心事案に対する結論を出せず、大きな方向だけを提示することにした。
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