現代ロテムがLTE基盤列車制御システムを開発、世界初=韓国
現代ロテムがLTE基盤列車制御システムを開発、世界初=韓国
鉄道車両の製造などを手掛ける現代ロテムは30日、180キロメートルにわたるチョルラ(全羅)線(イクサン=益山駅~ヨス=麗水EXPO駅)において「韓国型列車制御システム」(KTCS-2)の初運用に成功したと発表した。

KTCS-2は鉄道専用の第4世代(4G)移動通信技術であるLTE-Rを基にした列車制御システムで、先行する列車の位置情報を確認し列車の間隔を調整する役割を担う。線路の状態を確認した後で線路を切り替えるほか、列車の速度制御や非常ブレーキへも対応できるため、高速鉄道のKTXやSRTの運行には必須の技術となる。

従来は、無線通信ではなく線路に設置されたバリス式列車検知形閉塞装置のみを使っていた。このため、リアルタイムで列車の運行情報を確認するのが難しい状態だった。

韓国国道交通部によると、KTCS-2が商用化されれば、列車の運行間隔は最大23%、輸送力は1.2倍、それぞれ向上する。安全性評価の国際標準に従ってKTCS-2の安全性を評価した結果、既存のシステムに比べ、安全性は約5.81倍向上していたことが分かった。

さらにKTCS-2が商用化されれば、韓国における鉄道システムの統一、標準化にも期待がかかる。韓国の鉄道に適用された外国産のシステムを、KTCS-2へと代替できた場合、維持補修費用の節減も見込めるという。



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