予算案施政演説の事前歓談で尹大統領と対面した李在明代表…「民生対策が必要」=韓国
予算案施政演説の事前歓談で尹大統領と対面した李在明代表…「民生対策が必要」=韓国
韓国のユン・ソギョル(尹錫悦)大統領と野党「共に民主党」のイ・ジェミョン(李在明)代表が31日、国会で対面した。現政府が発足してから尹大統領と李代表が事実上、初めて疎通する席だ。これまで尹大統領と李代表は政府記念式などで顔を合わせ短いあいさつを交わしたのが全てだった。

尹大統領はきょう国会本会議場で行われた来年度政府予算案に対する施政演説前の国会議長事前歓談場で「5部要人・与野党指導部事前歓談」に出席した。歓談会で尹大統領は予算案の編成と関連し国会の協力を要請した。

今回の歓談会には李代表も出席した。李代表は歓談会で民生規制に対する政府の対策を注文したと伝えられた。

予算案施政演説の事前歓談会で尹大統領と李代表が会ったのは今回が初めてだ。昨年10月に行われた尹大統領の初めての施政演説では、李代表だけでなく民主党の所属議員全員が施政演説に出席せず、事前歓談会でも双方が顔を合わせることはなかった。当時、民主党は野党に向けた検察と監査院の全方位的な捜査・監査などに反発し、憲政史上初めての「ボイコット」を敢行した。

民主党指導部の一角では今回の歓談会にも李代表の出席を引き留める動きがあったと伝えられた。李代表が尹大統領に提案した大統領と与野党代表間の「与野政3者会談」の返答を受けていない状況で歓談の席に出るのは実益がないとの判断からだ。

ただ、李代表は尹大統領に国政基調の変化を直接促し、野党との疎通を圧迫する席にできるかもしれないという点から出席を決断したものと解釈される。また、大統領の予算案施政演説の事前歓談会に出席することは国会の古い慣例であるが、李代表が2年連続で欠席することに対する負担も作用した可能性がある。

党代表室の関係者は、「李代表がこの席でどんな話や要請をするかよりは、出席すること自体がメッセージになる」とし、「相手方ではなく国民を見て行った決定であり、協治の機会を相手に与えようという趣旨」と説明した。
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