決勝戦で14のバンクショットを成功させて完璧な試合運びを見せ、88分でスペインの「パーフェクトガイ」J・パラソンを制した。準々決勝にスペイン選手が4人も進出するほど今大会はスペイン旋風となり、スペイン勢の優勝が予想されたが、今年プロ転向したチェ・ソンウォンがこれまでの不振を覆してついに優勝を手にした。
チェ・ソンウォンは過去に3クッション世界チャンピオンと世界ランキング1位、ことしの選手などビリヤード選手最高の名誉を獲得したのに続き、初めて挑んだプロビリヤードの舞台5回の挑戦で優勝を果たし、「韓国ビリヤードの伝説」にとなった。
韓国ビリヤードのプライドでもあるチェ・ソンウォンの歴史がPBA(プロビリヤード)の舞台で華やかに復活した。シーズンの初めに多くのビリヤードの専門家がことしの優勝者にチェ・ソンウォンの名を挙げていたが、第4戦までの結果は良くなかった。優勝の感想でもチェ・ソンウォン本人が自ら話すほど惨めで自尊心が大きく傷つけられた。
だが、今回の優勝でビリヤード選手として各世界タイトルを保有しているチェ・ソンウォンは最高賞金がかかったプロツアーでもう一度自身の名の前に「チャンピオン」というタイトルを7年ぶりに付けることができた。
優勝インタビューでチェ・ソンウォンは「今回の試合前まで勝利がなくて気苦労が多かった。ストレスも多く、たくさん自分を責めた」と話した後、「今回の試合は運がいい感じだった。初戦をやっとパスできて、準決勝も負ける試合なのに勝てたと思う。うまくできた試合は決勝戦しかない。それでも幸いだ」と感想を述べた。
また、「ビリヤードというのはどうしようもない。腕がついてこないとバカになる。決勝戦のように腕がうまくいけば勝てる。それがビリヤードだと思う。これからもっと頑張る選手になりたい」と話した。
今大会準優勝者のパラソンもシーズン2勝・通算3勝に挑んだがまた次戦へ持ち越されることになった。また、今大会のタイトルスポンサーであるHuonsは男子部PBAツアー優勝と準優勝を独占。所属チームの選手が優勝した大会は歴代2回目となる。
1部リーグ最高齢選手のチェ・ジェドンは今大会ラウンド128で初のパーフェクトキューを記録して話題となり、森雄介がラウンド16まで進んだが残念ながら脱落した。
一方、次の第6戦は今月3日、女子の部LPBAツアーを皮切りに15日まで開催される。
Copyrights(C)wowkorea.jp 5