尹氏は発言の冒頭で、「チャットGPTをはじめとする生成型AIの登場が私たちの生活の便益を増進し、産業の生産性を高めてくれた。しかし、デジタルの格差が経済格差を悪化させたり、急増するフェイクニュースで私たちの自由を萎縮させたり、選挙など民主主義システムを脅かしたりする可能性がある」と述べた。
その上で「誰もが競争と革新の機会を公正に保障され、デジタルが生み出す恩恵を社会全体が均等に享受できるようにすべきだ」とAIとデジタルが進むべき方向性を提示した。
尹氏はまた、韓国が昨年9月に発表した「デジタル権利章典」を紹介し、自由、公正、安全、革新、連帯という5つの原則をAIデジタル時代の基本価値と哲学として掲げたことを強調した。
韓国政府は、AIグローバルガバナンスの構築に積極的に貢献できるよう、国連内の国際機関の設立を支援するための「AIグローバルフォーラム」を開催し、今回のサミットで提案された「AI安全ネットワーク」および国連が昨年10月に発足した「AI高官級諮問機構」とも緊密に協力する意志を明らかにした。また、今回のサミットで各国の意見を十分に収集し、議論をさらに進展させ、6か月後に英国と共催するミニサミットに向けて準備を進めると述べた。
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