韓国臓器組織寄贈院は、10月1日にカトリック大学ウンピョン(恩平)聖母病院にチョ・ミヨンさん(47)が脳死判定を受けた後、心臓、肺、肝臓、眼球を寄贈したと発表した。
チョさんは9月24日にめまいを感じて病院に行った後、気を失って倒れ、脳出血により意識を回復することなく脳死状態になった。
チョさんは生前に臓器提供に関するニュースに接するたびに「もし私たちにあのようなことが起きたら、躊躇(ちゅうちょ)することなく他の誰かのために臓器を分け与えるべきだ」という話をしていたと家族は伝えた。
チョさんの夫は9月24日の夕方、医療スタッフから「今日にもチョさんが死亡する可能性がある」との話を聞いて、病院側に臓器提供を申し出た。
家族は愛する母親であり妻であるチョさんが、一握りの灰になるよりも、誰かを生かして呼吸することを望んでいると考えた。
キョンサンナムド(慶尚南道)ハドン(河東)で3人きょうだいの長女として生まれたチョさんは、いつも明るい笑顔で周りの人たちにも先にあいさつをする温かい人だった。子供たちにとっては心強い母親であり、夫には優しくて思いやりのある妻だった。
夫のイ・チョルホさんは「いつもそばにいると思いながら生きていく」として「子供たちの心配をせずに天国で私たちが元気に過ごしているかどうか見守ってほしい。将来天国でまた会ったらお疲れさまと言ってくれ。世界で一番愛してる」と最後のあいさつをした。
娘のイ・ヒョンジュさんは「お母さんの娘でいられて幸せだった」と話し、「いつもお母さんのことを思い出しながら生きていく。愛している、天国では体に気をつけて元気に過ごしてね」と母を送った。
韓国臓器組織寄贈院のムン・インソン院長は「人生の最後の瞬間に他の誰かのために臓器を提供することを決めた寄贈者と、これを成し遂げるために臓器の提供に同意してくださった遺族に感謝する」と伝えた。
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