チョン・ユジョン被告
チョン・ユジョン被告
家庭教師アプリで知り合った同年代の20代女性を残忍に殺害し、遺体を毀損(きそん)して遺棄した容疑で起訴されたチョン・ユジョン被告に検察は「教化の可能性がない」として死刑を求刑した。チョン被告は「新しい人として生きたい」と善処を求めた。

プサン(釜山)地裁刑事6部は6日、チョン被告に対する結審公判を行った。

検察はこの席で「怒りを鎮める手段として一面識もない被害者を殺害し、誰もが何の理由もなく殺害される恐れがあるという恐怖心を与えた」として死刑を求刑し、10年間の電子装置付着と保護観察命令も請求した。

検察は「家庭教師アプリを通じて殺害しやすい被害者を物色し、中学生を装って接近して犯行道具をあらかじめ準備するなど、あまりにも綿密に犯行を準備した。明確な証拠に対してやむなく自白し、うそを繰り返しては真剣に反省する態度が見られない」と明らかにした。

続いて「被告人は教化の可能性がなく、(裁判所の)誤審の可能性もない。社会からは永遠に隔離する必要があるが、無期懲役刑は仮釈放の可能性がある」と強調した。

チョン被告側の弁護人は「被告人の犯した罪は重大だ」と述べながらも「詳細不明の両極性衝動障害などがある」として心身微弱により減刑を要求した。

両親の離婚後、父親の(相手側家族との)顔合わせの時に家族が本人の存在を隠そうとした点、父親をはじめ祖父母による暴行、高校進学後に変わった学校生活など、恵まれない成長環境にも言及した。

チョン被告は最後の供述で「今回の事件で申し訳ないという言葉をまず申し上げる。私のせいで心に大きな傷を負った遺族にお詫びする」と述べた。続いて「中国語と日本語を熱心に勉強しており、1人の社会構成員として遵法精神で生きるよう私自身を振り返り、懸命に努力する。教化され、新しい人として生きていく機会を切実に願う」と要請した。

なお、チョン被告は5月26日の午後5時40分ごろ、釜山市クムジョン(金井)区にある同年代のAさんの家で、Aさんを凶器で殺害した後、遺体を毀損し、キャリーバッグに入れてナクドンカン(洛東江)付近の森の中に一部を遺棄した。
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