盧前大統領は李大統領の就任式に出席後、午後12時30分にソウル駅発の高速鉄道(KTX)に乗り込み、故郷の慶尚南道金海市の烽下村に向かった。弁当で昼食を済ませた後、同乗した前政権出身の公職者、青瓦台(大統領府)出身の秘書官らを労い、次いで記者団の乗る車両に移動し十数分懇談した。故郷に戻る感想を求めると、笑いながら少し寂しいと答えた。夫人と家族が喜んだために自分もうれしく思ったが、それが他の人まで喜ぶと寂しい気持ちになったという。実際には特に言うべきことは無く、非常にすっきりした気分だとした。
今後の計画については、まずは家と庭の手入れをしなければならないが、来客の対応に追われるのでないかと心配になると述べた。大きな抱負はなく、一番何をしたいというものも特にないとしながらも、一緒に仕事をしていた人たちとの疎通の道は開かれている必要があるとの考えを示した。そのためにインターネットホームページを開設する考えだ。ただ、内容は原論や過ぎたことに関する話とし、できるだけ現実的な政治争点とはぶつからないよう気を付け、現実への介入は避けるとした。意思疎通は図っても、こうした集まりを催す考えはないという。
一国民に戻り一番したいことを尋ねられると、まずは責任の無い生活と余裕を楽しんでみたく、残りのことはまた後で考えると答えた。
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