中国TCLが韓国法人を設立、高級化戦略でサムスン・LGと競合=韓国報道
中国TCLが韓国法人を設立、高級化戦略でサムスン・LGと競合=韓国報道
中国の半導体・ディスプレーメーカー、TCL科技集団(以下、TCL)が韓国法人を設立し、公式パートナーとしてIT大手のネイバーを選出したことが明らかになった。これまで同社は韓国で製品を輸入販売していたが、法人設立後はネイバーによる電子商取引(EC)サイト構築サービス「スマートストア」を利用してオンライン店舗をオープン。流通チャンネルと顧客との接点を拡大する計画だ。

TCLの主力製品はテレビだ。ことし上半期は世界シェアが出荷台数基準で12.4%に達し、11.3%のLG電子を上回って2位となっている。1億台近くが流通する世界のテレビ市場において、規模が大きくない韓国市場のシェア拡大を狙う背景には、高級ブランドとしてのイメージを固めたい意向があると分析できる。

同社はこれまで、中・低価格テレビを中心に世界市場を拡大してきた。しかし韓国法人を設立して市場に定着した場合、サムスン電子やLG電子を追随するメーカーではなく対等な競合としての認識を広めることができ、高級イメージもつけられるとみている。

業界の関係者はTCLの戦略について「中・低価格製品だけ販売していては収益の引き上げに限界があるという点に気付き最近、高級化戦略を展開している。企業の規模拡大よりは、高級市場でのシェア拡大に本腰を入れるという象徴的な意味が大きい」と話している。



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