路地で飼い犬のフンを始末していた飼い主が左折して来たタクシーにはねられ、その後タクシー会社側から訴訟を起こされ、その悔しさを訴えている。

交通事故専門弁護士のハン・ムンチョルが運営しているユーチューブチャンネル「ハン・ムンチョルTV」に9月2日の午後4時ごろ、ソウル市トンデムン(東大門)区で起きた事故の映像がアップロードされた。

この映像はタクシーのドライブレコーダーに記録されたもので、左折できる路地の入り口で飼い犬のフンを拾っている女性Aさんの姿が確認できる。タクシーはフンを始末するためにしゃがんだAさんの方向に進み、Aさんがはねられる姿が写っている。

Aさんは事故直後に救急車で救急救命室に搬送された後、検査と治療を受け、その後帰宅した。

翌日、Aさんは激しい痛みを訴えて近くの韓方医院に入院し、その後も整形外科などに入院して治療を受けた。

タクシー会社は韓方医院と整形外科での治療費257万ウォン(約29万6000円)を支払ったが、病院の治療費の内訳を確認した後になり「訴訟を準備中」とAさんに通知したという。

告訴状の内容によると、タクシー会社は「(Aさんが)700万ウォン(約80万5000円)の追加の治療費の発生を主張すると推定されるため、この訴訟を起こすに至った」という立場を示した。

現在、係争の準備をしているというAさんは「(タクシーの運転手が最初の警察の調査で)本人の過失だと認めたが、タクシー会社側では『軽微な事故なのに何度も病院を転々としながら、なぜ入院治療を受けるのか理解できない』と主張している」と語り、「運転手は右側だけ確認して左側は見ていなかったと話しており、これは前方不注意ではないか」と悔しさを吐露している。

これについてある弁護士は「タクシー会社が治療費を全額負担しなければならない」との意見を示しながらも、「Aさん側にも過失がある」とみている。

この弁護士はその理由として「一般的に昼間に見えるところにしゃがんでいた場合、40%(の過失があると)とみなされる」とし、「今回の事故の場合は被害者の過失は30%前後になるものとみられる」と語った。
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