パンの物価、二年前比22%上昇…加工食品も「毎日価格点検」=韓国
パンの物価、二年前比22%上昇…加工食品も「毎日価格点検」=韓国
パンや牛乳、ラーメンなど主要食品の物価が2年連続で大きく上がり、消費者の体感物価衝撃は、より大きくなる見通しだ。韓国政府は主要農食品28品目の担当者を指定し、価格を毎日確認し、集中管理する計画だ。

12日、韓国統計庁の国家統計ポータルによると、先月の牛乳消費者物価指数は122.03で、前年同月比14.3%上昇した。これは2009年8月(20.8%)以後14年2ヶ月ぶりだ。2年前と比べると17.4%上がった数値だ。

パンの物価も1年前より5.5%上がり、2年前と比べると21.6%も上昇した。主な食料品である砂糖とアイスクリームは、一年前よりそれぞれ17.4%、15.2%上がった。2年前の2021年10月と比較すると、砂糖とアイスクリームはそれぞれ34.5%、23.8%上昇した。

先月、小麦粉の物価は1年前より0.2%下がったが、2年前と比べると36.5%も高い。2年間に物価が大きく上がった状況の中、最近小幅下落したのだ。ラーメンの物価も2年前より10.0%高い。

農林畜産食品部が密着管理する外食部門5品目も、2年前と比較時、物価が大きく跳ね上がった。先月、チキンの物価は1年前より4.5%上がったが、2年前より15.2%も高い。ハンバーガーは1年前より6.8%上がったが、2021年10月より19.6%上昇した。

新鮮野菜類も2年前と比較して物価差が大きい。白菜は昨年同月より5.1%下落したが、2021年10月と比較すると63.5%上がった。大根の価格も1年前より36.2%落ちたが、2年前より39.1%高い。高物価の状況が2年間続いている中、昨年よりは価格が下がったが、依然として体感物価が高く感じられる状況だ。

農食品部は、このような不安要因を考慮し、価格を毎日点検、関連品目生産業者、消費者団体と疎通し、解決策を講じるという方針だ。政府はパン・牛乳など28の農食品品目の価格を毎日点検することにした。

従来は、濃縮産物14品目と外食メニュー5品目など、19品目の価格を毎日確認してきたが、物価上昇を把握するため加工食品9品目まで、常時価格確認対象に含めるというものだ。今回常時点検となった加工食品は、パン、牛乳、スナック菓子、コーヒー、ラーメン、アイスクリーム、砂糖、食用油、小麦粉などだ。

パンや小麦粉など原料輸入依存度の高い品目については、国際価格動向を共有することにした。また、事務官級専担者が該当食品企業を訪問したり、複数の企業と懇談会を開き、協力を求める方案も検討している。

一方、チュ・ギョンホ副首相兼企画財政部長官はこの日、KBS「日曜診断ライブ」に出演し、「農産物価格が概ね下落傾向に入り、価格も最近少し下落している」とし「11月には3.5~3.6%前後の物価の流れを見えるだろう」と予想した。

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