チャ・テヒョン の最新ニュースまとめ
チャ・テヒョンは「いきなり似合いもしない悪役や、カリスマあふれる役に変身してぎこちない印象を与えるよりは、適切に変わっていくのがよいと思った。『猟奇的な彼女』以降、イメージチェンジについての質問はいつも受けまる。でも私が突然変身したら観客は受け入れてくれるだろうか。自分の欲よりも、観客が私に何を望んでいるかを悩む」と語った。
「こうしたイメージに飽きられていれば作品のオファーも切れるはずだが、デビュー14年が過ぎてもオファーが舞い込んでくる。だからといって私がソン・ガンホさんやファン・ジョンミンさんに似合う役をやれるほどの年齢でもないだろう。そんな意味で、(演歌歌手を演じた)『覆面ダルホ』と『バカ』は、はっきりしない時期にうまく出会えたありがたい作品だ」
『バカ』でチャ・テヒョンは、“変身”までいかなくとも“変化”は十分に示した。薄汚い顔と服、はげしくどもる姿を自然に演じた。「演技の参考にするモデルがいない点がつらかった。モデルは原作漫画のスンリョンしかいないけど、漫画と映画は明らかに違うから。普通の映画やドラマで表現する完全なばかにするか、純粋さあふれる漫画の中のスンリョンにするか、監督といっしょに悩んだが、後者が合っていると考えそう表現した。原作のカンプルさんも、本当のスンリョンのようだと言ってくれたことも力になった」
今回は女優ハ・ジウォンと初めて共演した。ハ・ジウォン演じるジホは、みんながからかうスンリョンを温かく抱きとめる優しい女性だ。チャ・テヒョンはハ・ジウォンにも惜しみない賞賛を贈った。「この映画はバカなスンリョンにスポットを当てた作品。そしてジホはスンリョンが10年間待ち続けた美しい女性でなくてはならず、トップ女優がこの役を引き受けてくれるか心配だった。でもハ・ジウォンさんは原作を見て快諾してくれ、本当にうれしくありがたかった」
『バカ』はこうした豪華キャストで撮影され、2006年には完成していたが、1年以上も公開できず待機状態が続いていた。作品をわが子のように思う俳優としては残念なことだったが、ようやく公開にこぎつけた。「2回も年を越してようやく公開。それでもこの映画は冬に公開しなければ意味がないと思う。複雑に絡み合った関係が多い原作を上映時間2時間にすべて盛り込めるか、撮影のときから心配でやや心残りでもある。原作どおりに作ったという批判もあるが、原作に忠実なことが欠点になるだろうか。よい原作だからうまく描いたことは悪くはないと思う」
チャ・テヒョンは現在、テレビドラマの撮影とラジオ番組の進行役を務めながら、次回作を選択中だ。親近感あるイメージを捨てずにいながらも、常に変化を模索する彼の新たな変身が期待される。
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