20日、行政安全部(部は省に相当)などによると、政府のオンライン行政手続きポータルサイトの「政府24」と公務員専用行政ネットワークの「市・道セオル行政システム」は中断から3日、56時間ぶりとなるきのう完全復旧した。全ての行政手続きサービスが中断されるという前例のない事態だった。きょう午前、ソウルの一部の地方自治体のオン・オフライン行政手続き現場でも各種書類の発給は正常に行われていることが確認された。
政府によると、今回の障害は行政ネットワーク装備に対するアップデート過程で発生した。セオル地方行政情報システムに接続するGPKI認証システムにつながれトラフィックを複数のサーバーに配分する装備であるL4スイッチが問題を起こしたことで、政府24サイトにまで障害が発生したとの説明だった。
ただ、障害が発生した明確な原因は現在まで明らかにされていない。専門家らの間では今回の政府の釈明だけでは再発防止に限界があると指摘されている。カチョン(嘉泉)大学法学部のチェ・ギョンジン教授は、「通常、システムに原因が発生したならば、普段と異なる作業をしたことで発生するが、原因の発表までに数日かかったのは依然としてふに落ちない」とし、「復旧や対応にも数日かかり、対応が総体的に不十分」と指摘した。
有事の際の対応体系が遅れて作動したことに対する批判も出ている。国家情報資源管理院は国家情報ネットワークおよび通信インフラの障害の発生に備え周期的に対応模擬訓練を実施してきたものの、今回の障害事態には対応できなかった。
一方、行政安全部は行政ネットワークサービスが再開された20日、行政手続きが集中したり障害が再発する可能性に積極的に対応する方針だ。政府はまた、17日に発給できなかった書類により個人被害が発生しないよう、関連事項に対しては遡及適用を指示する公文を自治体に送ることにしている。
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