韓国のパク・チン(朴振)外相はこの日の午後プサン(釜山)で、上川陽子外相および王毅(おう・き)中国共産党中央政治局員兼外交部長と1時間40余分間3か国外相会議を行なった後、記者たちに「首脳会議に必要な準備を加速化させることにした」と伝えた。
パク外相は「日中外相と『3か国協力体制の最頂点である首脳会議を、互いにとって都合のよい最も早い時期に開催することにした』合意を再確認した」と強調した。
つづけて「これから首脳会議の開催が、遠からず具体化できるよう努力していく」とも伝えた。
日中韓は、ことし9月の次官補級高位官僚会議で「首脳会議を相互にとって都合のよい最も早い時期に開催する」ことに合意している。今回の外相間における合意は、このような立場を維持し首脳会議の開催を一層加速化させる主旨だとみられる。
ただパク外相は、3か国首脳会議の時期を具体的に示すことはなかった。韓国のチョ・テヨン(趙太庸)国家安保室長はこの日、3か国外相会議の直前テレビ番組に出演し「(3か国首脳会議の年内開催の)扉は閉じられてはいないが、年内に開かれるのは容易ではないだろう」と語っている。
パク外相はこの日の会議で「停滞している政府間の協議体を積極的に稼働させ、3か国協力の制度化を強固にし」「3か国の国民が実感できる実質的な協力を発掘し」「3か国の協力が域内の安定と繁栄に寄与するよう底辺を拡大する」ことを、今後の3大推進方向として提示した。
パク外相は「これまで新型コロナウイルス感染症などにより3か国の協力は困難に直面していたが、きょうの会議で3か国の外相は3か国協力をすみやかに回復させ正常化させていくことに合意した」と紹介した。
また「自転車が倒れず遠くに進むためには、ペダルを踏み続けなければならない」とし「3か国の協力が止まることなくより力強く進んでいけるよう、あらゆる努力を傾けていく」と強調した。
今回、会議後に3か国の外相が共に結果を発表する共同記者会見は開かれなかった。日中韓の外相会議が開かれたのは、2019年8月の北京会議以降、約4年3か月ぶりである。
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