国連はこの日「北朝鮮の軍事偵察衛星発射が安保理決議の違反であることはもちろん、国際航空および海上交通に対し深刻な脅威をもたらすおそれがある」と糾弾した。
国連政務・平和構築局(DPPA)のハーリド・ヒアリ中東・アジア・太平洋事務次長は「安保理決議は、弾道ミサイル技術を利用した北朝鮮のいかなる発射行為も禁止している」とし「国連事務総長も去る21日、弾道ミサイル技術を利用した北朝鮮の軍事衛星発射を強く糾弾している」と報告した。
また「北朝鮮は日本の海上保安庁に発射の事前通告をしたが、国際海事機関(IMO)と国際電気通信連合(ITU)には発射を告示しなかった」とし「北朝鮮は、国際民間航空・海上交通に深刻な脅威をもたらすおそれのある発射を敢行した」と指摘した。
リンダ・トーマスグリーンフィールド米国連大使も「安保理は国際平和と安保を維持する任務を担っている」とし「北朝鮮はその権威を弱らせている」と指摘した。つづけて「安保理常任理事国であるロシアと中国は、北朝鮮の安保理決議違反を糾弾する意志がない」とも指摘した。
利害当事国の資格で出席した韓国のファン・ジュングク(黄浚局)国連大使は「北朝鮮の挑発的行動は、これ以上地域的問題ではなく世界的問題だ」と強調し、その一例としてウクライナ戦争に関し北朝鮮がロシアに弾薬を供給している点をあげた。
一方、北朝鮮のキム・ソン(金星)国連大使は「現在5000以上の衛星が地球の軌道を回っているのに、なぜ北朝鮮の人工衛星だけを問題視するのか」とし「北朝鮮は正当な主権を行使しただけだ」と反発した。
この日の会議では、安保理次元の対北糾弾声明や決議案の採択のような具体的な成果を導き出すことはできなかった。
Copyrights(C) Herald wowkorea.jp 96