<梨泰院事故>ハミルトンホテル代表、1審で「罰金800万ウォン」=韓国
<梨泰院事故>ハミルトンホテル代表、1審で「罰金800万ウォン」=韓国
韓国・イテウォン(梨泰院)事故が発生した路地に違法な構造物を建て被害を拡大させた容疑で起訴された「ハミルトンホテル」の代表が1審で罰金刑を宣告された。梨泰院事故と関連した裁判では初めての宣告となる。

 ソウル西部地方裁判所は29日午前、建築法および道路交通法違反の容疑を持たれているハミルトンホテル代表のイ某被告(76)に罰金800万ウォン(約91万円)を宣告した。ハミルトンホテル別館に入店するラウンジバー「プロスト」代表のパク某被告(43)と賃借人のアン某被告(40)にはそれぞれ罰金100万ウォン(約11万円)と500万ウォン(約57万円)を宣告した。ハミルトンホテルの法人「ハミルトン観光」は800万ウォン、プロストの法人「ディストリクト」は100万ウォンの罰金刑を宣告された。

 被告らは梨泰院事故が発生した路地などに鉄製パネルなどの違法な構造物を建てて道路を占拠し、交通に不便を与えた容疑を持たれている。特にハミルトンホテル代表のイ被告は梨泰院事故が発生した路地に床面積約17.4平方メートル規模の建築物を増築し、ヨンサン(龍山)区庁に申告しなかった上、この過程で該当建築物が建物の前の道路14.5平方メートルを占用し、普段から流動人口の多いホテル周辺の通行に支障を与えた道路法違反の容疑を持たれている。

 これに先立ち、検察はことし9月に行われた裁判でイ被告に懲役1年を求刑した。イ被告は一部の違法増築物の設置による建築法および道路法違反の容疑は認めながらも、鉄製パネルについては建築法上の塀には該当せず道路侵犯の有無が明確ではないとし、容疑を否認してきた。

 きょう裁判部は、「建築法は塀の義務に関し規定を設けていない」とし、「法令に使われる用語に関し定義、規定のない場合には原則的に辞書的な定義など一般的に受け入れられている意味によって解釈されるべき」と述べた。

 また、「(辞書的な定義などを総合すると)この事件の塀はホテルに対する外部の出入りを遮断したり外部の施設物を保護するなどの用途で、内部側の一部の空間に土地の境界に沿って建てられたもので、建築法上の塀に該当する」と判示した。

 裁判部は、「この事件の犯行により元は6メートル以上あった道路の幅が約3.2メートルに狭まり、道路を通る人々の通行に相当な時間がかかるとみられる」としながらも、「被告人らが建築物を撤去するなど、この事件と関連しおおむね容疑を認める様子を見せている」と述べた。さらに、「パク被告と株式会社ディストリクトはハロウィーンを前に一時的に増築し、道路を占有した期間も長くない」と付け加えた。

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