「どうして医者になりたいの?」と小・中学生に尋ねると…「好きな仕事だから」ではなかった=韓国(記事と写真は無関係)
「どうして医者になりたいの?」と小・中学生に尋ねると…「好きな仕事だから」ではなかった=韓国(記事と写真は無関係)
韓国の小・中学生に「なぜ医者になりたいのか」と尋ねたところ、その答えがこれまでの「好きな仕事だから」から最近は「お金をたくさん稼げるから」に変わったことが分かった。

30日、韓国職業能力研究院(職能研)が発表した報告書‘生徒の職業価値変化:医師と法律専門家を中心に’によると、2018年と2022年の小・中学進路教育現況調査を通じて生徒たちが希望する職業選択の理由を分析したところ、このようなことが分かった。

2018年と2022年の希望する職業選択の理由を比較した結果、1位の回答はすべて‘私の好きな仕事だから’だったが、同じように答えた生徒の割合は4年間で小・中・高校共に5%ポイントほど低くなった。

これに対し、‘お金をたくさん稼げそうだから’と答えた比率は高くなった。小学生は2018年の4.4%から2022年は15.5%に11.1%ポイント跳ね上がり、中学生は5.8%から8.9%に、高校生は6.5%から9.0%にそれぞれ3.1%ポイントと2.5%ポイント高くなった。

‘私が発展する可能性が高そうだから’と‘創意的に仕事ができるから’という回答比率は同じだったり、低くなった。

小学生の場合、‘私がアイデアを出して創意的に働けそうだから’という回答率は6.4%から3.4%へと3.0%ポイント減り、中学校と高校では‘発展する可能性が高いと思うから’という回答率がそれぞれ0.9%ポイント(5.5%→4.6%)と1.3%ポイント(6.4%→5.1%)下がった。

一方、‘医師’を希望する職業として選択した生徒を分析した結果、小・中学生の間では経済的価値を追求する現象が目立った。

小学生の場合、医師になりたい理由として2018年には、私が好きな仕事だから(22.3%)、私がしっかりやり遂げられると思うから(21.5%)、社会に奉仕できると思うから(20.5%)を挙げた生徒が多かったものの、2022年には‘お金をたくさん稼げそうだから’が30.1%と1位を記録した。

中学生も2018年には、私が好きな仕事だから(25.7%)、私がしっかりやり遂げられると思うから(19.7%)という回答が多かったが、2022年には‘お金をたくさん稼げそうだから’が29.3%で最も高かった。

また、生徒たちがなりたいと希望する法律専門家も職業選択の理由には多少変化があった。

小学生の場合、法律専門家を希望する理由の中で‘私がしっかりやり遂げられると思うから’は26.9%から20.7%に減った反面、‘お金をたくさん稼げそうだから’は9.8%から18.7%に高まった。

中学生は2018年が‘私の好きな仕事だから’が回答率27.8%と最も高かったが、2022年には‘私がしっかりやり遂げられそうだから’(32.2%)が1位になった。

チョン・ジウン職能研研究委員は「最近、職業を通じて経済的自由と安定を追求する傾向が増えている反面、創意的挑戦と発展可能性を追求する傾向は減っている。生徒たちが様々な職業価値を経験し、創意的思考を展開する機会、社会的寄与経験を蓄積できる努力が必要だ」と強調した。
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