北朝鮮の武装化により板門店見学が再び中断
北朝鮮の武装化により板門店見学が再び中断
今年7月に米軍兵士の北朝鮮越境事件で中断された後、先月22日に4か月ぶりに再開された板門店見学プログラムが、わずか1週間で再び中断された。北朝鮮が「9・19南北軍事合意」の全面破棄を宣言し、板門店共同警備区域(JSA)で勤務する兵士に拳銃を着用させたことが原因だ。韓国側は非武装状態であるため、国民の安全を憂慮し、特別見学プログラムを事実上停止することにした。

 30日、韓国統一省によると、国立統一教育院は11月22日に再開した板門店特別見学プログラムを事実上中断することを最近決定したという。再開時期は決まっていない。同省の関係者は「北朝鮮軍が板門店共同警備区域(JSA)で拳銃を着用して勤務しており、韓国側はまだ非武装状態であるため、不要不急の場合を除き、板門店の特別見学を当分運営しないことにした」と述べた。また、別の関係者は「今週は米軍の感謝祭の連休で見学日程が全くなく、来週の火曜日(12月5日)に予定されていた特別見学も現在の情勢を考慮して取り消した」と説明した。

 12月5日の特別見学時間には、キム・ヨンホ(金暎浩)統一相と取材陣の板門店訪問が予定されていた。

 これに先立ち、同省は今年7月に米軍兵士が無断で北朝鮮に越境したことで中断されていた板門店見学プログラムの中で、政府機関が企画する特別見学に限って11月22日に再開した。同省は週4日(火、水、金、土)、1日3回、1回当たり20人の定員で特別見学プログラムを運営する計画だった。

 しかし、北朝鮮が韓国政府の9・19軍事合意の一部効力停止に反発して全面破棄を宣言し、板門店を警備する兵士を武装させたため、韓国政府は国民の安全を考慮して見学を事実上中止することにした。JSAの非武装化も9・19軍事合意によるものだった。

 JSAを管轄する国連軍司令部は、北朝鮮軍の動向を注視しながら対応策を検討中だという。
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