南北軍事境界線、板門店見学がまた中断…北朝鮮軍の拳銃武装が原因
南北軍事境界線、板門店見学がまた中断…北朝鮮軍の拳銃武装が原因
以前、在韓米軍が軍事境界線を越えたことで中断されたが4か月ぶりに再開された、韓国と北朝鮮の軍事境界線である板門店(パンムンジョム)見学が、9・19南北軍事合意効力停止の影響で軍事的緊張が高まり、再び中断された。再開から約1週間後のことだ。

 11月30日、韓国統一部によると、国立統一教育院は11月22日に再開した板門店特別見学プログラムを事実上中断することにした。統一部当局者は「板門店共同警備区域(JSA)の安全問題などを考慮し、予定されている特別見学の日程を調整している。事実上、暫定的な中断だ」と述べた。再開時期は決まっていない。

 このため、12月5日の特別見学時間に予定されていたキム・ヨンホ統一部長官と取材陣の板門店訪問も取り消された。

 これに先立ち北朝鮮は11月23日、国防省名義の声明を通じて9・19合意に拘束されないとし、事実上、合意の全面破棄を宣言した。その後、北朝鮮は非武装地帯(DMZ)内の監視哨所(GP)を復元した。続いて非武装状態だったJSA警備兵力が、拳銃をつけて武装勤務に乗り出したものと把握されている。

 国連軍司令部は週4回(火・水・金・土曜日、1回当たり40人規模)板門店およびJSA見学プログラムを運営してきたが、7月18日、在韓米軍トラビス・キング二等兵が板門店見学中に無断で軍事境界線を越えて北朝鮮に渡った事件をきっかけに、このプログラムを中断した。

 統一部は一般見学の開放に先立ち、政府機関が企画する特別見学を今月22日に再開した。週4日(火、水、金、土)、1日3回、1回当たり20人の定員で特別見学プログラムを運営する計画だったが、1週間余りで再び中断された。

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