ペットを飼う人が増え、ただ「飼料」として取り扱われていたペットのための食べ物が高級化している。ソーシャルネットワークサービス(SNS)上では、愛犬に各種の生肉と栄養剤を加えた「犬の生食」が流行している。

SNS上では「犬の生食」とハッシュタグが付けられた写真と映像を数多く見ることができる。ほとんどの映像には各種の生肉と栄養剤、野菜などを入れて犬用の食事を作る。使われる生肉は鶏肉、馬肉、ウサギの肝やカモの軟骨など種類も豊富だ。

この日、「犬の大統領」の異名を取るカン・ヒョンウク訓練士も自身のユーチューブチャンネル「ボドゥムTV」に自身の愛犬の献立を公開した。2019年にある芸能チャンネルで冷蔵庫の中を公開し、愛犬たちに「生食」させることを伝えている。この映像でカン・ヒョンウク訓練士はマスとカモが入ったドイツ製の飼料にプロテインが入ったペットミルク、サーモンオイル、粉砕したカモの首の骨、ゆでた馬肉、韓牛の牛足、丸ウズラ、乳酸菌、オメガ3、チキンブロックなどを混ぜて愛犬に与えていた。

カン訓練士は「食事は1日に1回与える。健康な犬たちには1日1食でも十分だ」と話し、「私はプロなのでこのようにして餌を与えているが、飼料だけ食べさせてもいい。最近の飼料はとてもいいので、飼料だけを与えても大丈夫だ」と続けた。さらに「私は犬の餌代として月に351万ウォン(約39万6000円)使う」と語り、「これはペットの特性や大きさ、年齢、嗜好(しこう)に合わせて作った特別な献立で、私の映像を見てむやみにまねすることは絶対にやめてほしい」と付け加えた。

ペット関連産業は毎年成長している。韓国の犬用の飼料は直近5年間で輸出額が急増したという報告書も出ている。先月22日に発表されたKOTRAの「グローバルイシューモニタリング」報告書によると、2017年に1300万ドル(約19億円)だった犬猫用飼料の輸出額は、2022年には1億4900万ドル(約219億円)と1046%増加した。

国別では日本への輸出額が5993万ドル(約88億円)で最も多く、次いでタイ、オーストラリア、台湾、ベトナムの順だった。
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