<インタビュー>女優パク・ウンビン、ドラマ「無人島のディーバ」の役作りなどを語る
<インタビュー>女優パク・ウンビン、ドラマ「無人島のディーバ」の役作りなどを語る
※あらすじ・ネタバレになるような内容が含まれています。

パク・ウンビン の最新ニュースまとめ


 ソウル市カンナム(江南)区のナムアクターズ社屋で女優パク・ウンビンはtvN「無人島のディーバ」放送終了記念ラウンドインタビューを行なった。

 ドラマ「無人島のディーバ」は15年ぶりに無人島で救助された歌手志望のソ・モクハのディーバ挑戦記。パク・ウンビンは劇中、家庭内暴力から逃げて歌手になるために上京しようとしたが、不意の事故で無人島にたどり着いたソ・モクハを演じ、歌手に成長する過程を希望に満ちた姿で描きながら、ウ・ヨンウ以降の新たな代表的キャラクターを作り上げた。

 パク・ウンビンの名を証明するかのように「無人島のディーバ」最終回の視聴率は、全国世帯基準平均9%、最高10.5%を記録し自己最高視聴率を更新、首都圏と全国基準共にケーブルおよび総合編成チャンネルで同時間帯1位を獲得し、有終の美を飾った。この日パク・ウンビンは「7~8か月と長い期間撮影しても、6週間で放送が終わってしまうので短いと思いながらも、有終の美を飾りたかったが、最高視聴率で終わったとタイトルを書くことができて幸いだと思います」と感想を述べた。

 自身の反応の中で記憶に残る言葉があるというパク・ウンビンは「野外録音室ライブコンテンツを撮ったものがあったんですが、コメントに『テルン(泰陵)選手村の役を演じればオリンピックで金メダルも取れそうだ』というのがありました。努力を理解してくださってありがく思っています」と話した。歌や作品のキャラクターを完ぺきに消化するパク・ウンビンを称賛するコメントだ。続けて「私は個人的にあえて努力を知られなくてもといい考えるほうです。女優として準備したことを面白く見て、たくさん見ていただければ、それがやりがいになると思っていたんですが、そのような隠れた努力まで調べてくれて褒めてくださって、本当に感謝しています」とうれしさを表わした。

 また、作品ごとに几帳面なキャラクターノートを書きながら作品と役割について自分だけの考えを書くことで有名なパク・ウンビン。「無人島のディーバ」のソ・モクハ役のために方言から歌、ダンス、水泳まで身に着けなければならなかったパク・ウンビンは今回もこのようなノートを通じてモクハを完成していったと明かした。

 「私もデジタル化されてここ(タブレット)に書いたものもあります(笑)。無人島についての話をたくさん書きました。方言も使わなければならず、歌も歌わなければならない役でした。本当のプロ歌手のように、その方たちの実力に追いつくために、歌い方を真似しようとするのが不便に感じられた。私と合わないだけでなく、もし完全に消化できなければ変なふうに聞こえるだろうと思い、自らモクハらしい歌い方は何だろうか、私はどんな音色を持っているのかを知る過程でした。」

 劇中、モクハが歌った歌は全てパク・ウンビン自ら歌い上げた。さらに実際の歌手のような澄んだ音色とすっきりと伸びていく高音で驚かせたが、これと関して「難しい曲でしたね。今回歌のレッスンを受けながら私の限界がどこまでなのか知りたかったんです。発声練習をしてくださった先生が一度どこまで可能なのかやってみようと言ったので、やってみたものでした。それでも私の音域帯が高いほうだったのか、4オクターブまでは可能でした。思ったより高音は難しくなかったように思います」と話した。

 しかし、もともと歌が上手ではなかったと謙遜したパク・ウンビンは「好きだったジャンルですが、聞きやすいものと歌いやすいものは違うじゃないですか。上手になりたいけど、そのように実力を積む土台はありませんでした。しかしモクハというキャラクターに出会ったおかげで実力を積むことができて大変でしが楽しい作業でした」と明かした。

 歌の実力をつけるために、ことし1月から6か月間、3時間ずつ計43回のレッスンを受けたというパク・ウンビン。単に歌が上手なだけでなく、状況やキャラクターによって表現を変える繊細な過程も経た。パク・ウンビンは「歌が上手な役なら私の実力さえつけていけばよかったんですが、全盛期の歌手の声になる役なので、ランジュ(キム・ヒョジン扮)の声に代わってちゃんと合うだろうかと思いました。私さえうまくやればいいのではなく、ヒョジン姉さんの顔に合う顔にもならなければならず、ランジュの全盛期を納得させる実力がなければならなかったので、この程度になのか毎回挫折してしました」と振り返った。

 それでも直接歌うことを選んだパク・ウンビンは「劇中のキャラクター自体がランジュの声を代わりにしなければならないんですが、私の声をまた代わりにする歌手がいれば代わりにする歌手の代わりにする声ができるということじゃないですか。それで視聴者の方が納得するだろうか、没入するのにはるかに障害物になるのではないかと思い、そのような障壁を低くするためにどうしても誠実さをお見せしなければならないと思って決心したんです。その方向がはるかに良いという判断のもと、オ・チュンファン監督が音楽をとても気にしてくださり、音楽監督を筆頭にすべての音楽チームがそれぞれの努力をしてくださいました」と感謝した。

 方言の演技のためには周りの人たちに助けを求めたという。パク・ウンビンは「同じ地域だと知っていたが、地域内の地域ごとに年齢ごとに、地域の方々も皆違っていました。何をしても『これも方言であれも方言だ』と言って、それでは気持ちを楽にしてモクハが持っている情緒を溶かして集中すればいいと考えを整理できるように手伝ってもらいました。同郷の方はむしろ寛大に考えてくださって個人的には良かったと感じています」としながらも「もしかしてここにチョルラド(全羅道)の方はいらっしゃるんですかね」と慎重に聞いて笑わせた。

 昨年シンドローム級の人気を集めた「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」の次の作品となった「無人島のディーバ」。 「ウ・ヨンウ弁護士は天才肌」が大ヒットしたため、キャラクターと作品に対する賛辞が殺到したのはもちろん、パク・ウンビンの演技力などに対する話も議論され、注目度がいつにも増して高い時期だった。

 その後のプレッシャーについてパク・ウンビンは「『ウ・ヨンウ』以後、期待が変わったという感じが確実に体感はできましたね」としながらも、「4月28日にいただいた賞が私のターニングポイントになりました」と、ことしの「百想芸術大賞」TV部門大賞受賞についての話を切り出した。「私が賞をもらうために演技をしたことは一度もありませんでしたが、大きな賞をいただいてから不思議にもプレッシャーを小さくすることができました。もらったものを再び勝ち取らなければならないというよりは、いつかはもらいたかった大賞をすでにもらえたので、これからは楽しみながらもう少し気楽に、演技を面白くできるという気がしたんです」と語った。

 このように「演技者生活に多くの変化を与える大きな賞を受けることができ、演技的にはむしろ負担を減らせるようになった」というパク・ウンビンは「今後もこれまでやってきたように演技のためにやってみたい生活を少し気楽に楽しんで続けられるのではないか、そんな希望を持っています」とし、「ご覧になっている方が変わった気がします。ウ・ヨンウがあまりにも予想できなかったヒット作でしたし、それだけの幸運が今後来るかは私にも分からないので、今後焦らずにすべきことをしてみようと思っています」と毅然と話した。

 このように良い作品を選択する自分だけの基準があるだろうか。「私は実は挑戦が好きではないんです。難しい選択をしたがるほうでもないんですが、選択はその時の自分の気持ちに忠実だった結果だと思います」と答えた。また「その前にこれをしたから、次は他の姿を見せないと思うよりは、台本を見た時にこういうことをしてみたいというその気持ちに忠実だったのが、過ぎてみると難しい挑戦になりました。自らした決定に責任を負うことができる人生を送らなければならないという考えで積み上げてきたおかげで、キャラクターと一緒に私も成長してきたそんな1年だったように思います」と明らかにした。

 1996年に子役として芸能界入りしたパク・ウンビンは多様なフィルモグラフィーはもちろん、文句のつけようのない誠実な自己管理でも知られている。本人は「最近は後輩もたくさんできて私に助言を求めてきたりもします。私がその人の人生に責任を負うのでなければ、先に自分からあれこれ言うのはやめようとか、他人に迷惑をかけずに自分のことをちゃんとしようという非常に素朴なことを考えて生きています。まずは自分1人でうまくやっていけば、お互いに不便なことも減るのではないかと思っています」という固い心構えを伝え、今後の活動をさらに期待させた。

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