国際学習到達度調査「数学・読解・科学」日本を下回る=韓国
国際学習到達度調査「数学・読解・科学」日本を下回る=韓国
韓国の15歳(中学・高校生)の数学・読解力・科学国際学習到達度調査(PISA)順位が、日本よりすべて下回っていたことがわかった。新型コロナウイルスパンデミック状況でも遠隔授業を続けながら、直前評価に比べて領域別順位がすべて上昇したが、日本よりは順位が低かった。

経済協力開発機構(OECD)は5日、こうした内容の「国際学習到達度調査(PISA)2022」の結果を発表した。 PISAは満15歳の学生(中3~高1)の数学・読解力・科学を国際的に比較評価したもので、3年周期で施行する。今回の「PISA 2022」には、全世界81カ国(OECD加盟国37カ国、非会員国44カ国)約69万人の学生が参加した。韓国は186校から中・高校生6931人が評価を受けた。

評価の結果、韓国は数学・読解力・科学領域で、すべて日本より低かったことがわかった。 OECD加盟国だけの評価で、韓国は数学2位(527点)、読解3位(515点)、科学2位(528点)を記録した。一方、日本は数学1位(536点)、読解2位(516点)、科学1位(547点)を占めた。

全参加国ランキングでは、韓国が数学6位、読解力4位、科学5位と評価された。日本は数学5位、読解力3位、科学2位で、すべて韓国を上回った。OECD非加盟国であるシンガポールは数学・読解力・科学でいずれも1位を占めた。

PISAで韓国の順位が数学・読解力・科学ですべて日本を下回ったのは、10年間で初めてだ。 3つの領域のうち少なくとも1つの領域では常に日本を上回っていた。 PISA 2012では、韓国が数学で5位を占め、日本(7位)を2階段上回った。 PISA 2015でも韓国が読解力(7位)で日本(8位)を押した。

最近の評価結果であるPISA 2018当時、韓国は数学(7位)、科学(7位)で日本(数学6位、科学5位)と下回ったが、読解力では9位を占め、15位にとどまった日本を6階段も上回った。しかし今回の2022評価結果では、読解力(4位)も日本(3位)より順位が低いことがわかった。

ただし、韓国は全参加国との比較では、直前評価(PISA 2018)より領域別順位がすべて上昇した。数学は7位から6位に、読解は9位から4位に、科学は7位から5位に上がった。韓国教育課程評価院関係者は「新型コロナ流行当時、遠隔授業を拡大しながら教育を続けたのが主効した」と分析した。

実際、韓国は読解力・科学で上位レベルの学生の割合は大きくなったのに対し、下位レベルの学生は減った。読解力では上位レベルの学生の割合が13.1%から13.3%に、科学では上位レベルの学生が11.8%から15.7%に上昇した。一方、下位レベルの学生は、読解力は15.1%から14.7%に、科学は14.2%から13.7%に減少した。パンデミック期間の休校などで授業ができず、下位の割合が大きくなった国家がそれだけ多いということになる。

教育部(文部科学省に相当)関係者は「韓国は読解力・数学・科学で直前評価(PISA 2018)に比べ、到達水準は維持され、国家順位は上昇した」とし「教育部は今回の結果をもとに、デジタル基盤教育革新、公教育競争力向上、私教育軽減対策などに拍車をかける計画」と明らかにした。

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